本音を隠し、無難な自分を演じさせる
集団から排除されることは、かつては「死」を意味していました。
だからこそ、「この関係を失うかもしれない」という予感は、脳にとって深刻な危機として認識されるのです。
「この関係を大事にしたい」という思いが強いからこそ、慎重になる。つまり、守ろうとしているのは「自分の立場」ではなく、「人との繫がり」そのものです。
③理想の自己イメージ
人見知りの仮面が守っているもの、その3つ目は、「こうありたい自分」というイメージです。
こう見られたい。こうありたい。
これは「理想自己」と呼ばれるもので、「自分はこうあるべきだ」と思い描いている自己像のことです。
心理学者カール・ロジャーズは、「理想自己」と「現実自己」のギャップが大きいほど、人は不安や葛藤を感じると指摘しています。
例えば「明るくて面白い人でいたい」という理想があるのに、実際は「話すのが苦手」という現実がある。
こんなふうなギャップを人前でさらけ出すことは、自分の「理想」が崩れる瞬間を相手に見せることになります。だからこそ、人見知りの仮面は、その持ち主の本音を隠し、無難な自分を演じさせます。

