「とにかく汗をかけば、脂肪は燃えると思っていました」と振り返るのは、都内在住のMさん(48歳・パート勤務)。40代に入り、体重よりも“なんとなく丸くなった体型”が気になり始め、ダイエットを決意したそうです。
そんなMさんの目に入ったのは“代謝アップ”という言葉。発汗系の入浴剤、温活サプリ、辛い食事、厚着でのウォーキング。体を温めることに集中し、「代謝さえ上げれば痩せるはず」と信じて続けていました。実際、入浴後は体重が減ることもあり、「やっぱり効いている」と感じたそうです。
「汗=脂肪燃焼」ではない
しかし、汗の多くは体温調整による水分排出。一時的に体重が減っても、それは水分が抜けただけの可能性があります。脂肪が直接減っているわけではありません。

Mさんはその“減った数字”に安心し、さらに発汗を強化。ところが、体型はほとんど変わらず、むしろ疲れやすくなっていきました。体は常にバランスを取ろうとするもの。過度な刺激や極端な方法は、体にとってストレスになることもあります。
「代謝を上げなきゃ」と焦ると、体は守りに入る
40代以降は、ホルモンや自律神経の変化により、体が不安定になりやすい時期。その中で「もっと代謝を上げなきゃ」と追い込むと、体は守りに入りやすくなります。疲労が抜けない、睡眠が浅い、食欲が乱れる。結果として、頑張っているのに変わらない状態になってしまうのです。Mさんも「努力が足りない」と自分を責めたそうですが、問題は努力の量ではなく、努力の方向でした。
