記録的な物価高騰が続く中、安くてボリュームのある「役所の食堂」も価格改定を余儀なくされているという。
今回はその実態を探るべく、約3年ぶりに新宿区役所の職員食堂を訪ねた。注文するのは、前回も食べた名物のカレーだ。
・約3年ぶりの「けやき」
新宿区役所は、靖国通りから区役所通りに入ってすぐ。歌舞伎町のど真ん中に建っている。本庁舎の地下1階にあるのが「職員食堂けやき」だ。
私がこちらを最後に利用したのは、2023年2月。今から約3年前である。営業時間は変わらず平日10時半から16時までだが、食事ができるのは11時半から15時までとなっているので注意が必要だ。
階段を下りていくと、こちらも以前と変わらない食券機がお出迎え……と思いきや、なんと新しくなっていた。
驚くことに交通系電子マネーが使えるようになっている。前はたしか現金オンリーだったはず。3年という月日を感じずにはいられない。
さて、「けやき」といったら、やはり前回も食べた『ゴロゴロ野菜のポークカレー』である。
あの時、ここのカレーは税込460円だった。ワンコインでお釣りが来るという、まさに庶民の味方。それが現在はいくらになっているのか。食券機に目をやると、そこには予想外の数字が並んでいた。
ポークカレー、600円。
なんと140円のアップである。
・昨年値上げ
食券機の横には「原材料や資材の高騰により、2025年12月1日より価格を改定しました」と書かれた張り紙が。庶民の最後の砦にも、やはり物価高の波は容赦なく押し寄せていたのだ。
さらに残念だったのが、以前まで実施していた神サービス「ご飯大盛り無料」の終了という事実である。現在は税込100円で「ご飯大盛り券」を別途買うシステムに変わっていた。
つまり、昔と同じ感覚でカレー大盛りを食べようとすると、460円だったものが700円になるわけだ。なんとも世知辛い……。
厨房で食券を渡して、あの細長い皿に盛られたカレーを受け取る。福神漬けをのせていいか確認してくれるのは嬉しいが、本当にごく普通のありふれたカレーである。
しかし席につき、一口食べてみると……。
ああ、これだ。
