SNSでも広がる期待の声 専門家が語るワクチンの考え方

RSウイルスワクチンの定期接種化については、SNSでもさまざまな声が見られます。実際に子どもがRSウイルスに感染した経験を持つ保護者からは、「妊娠中にワクチンを打っておけばよかったと思った」という投稿もあり、赤ちゃんの重症化を防ぐ手段として関心を寄せる声が広がっています。
また、すでに任意接種としてワクチンを受けたという人からは、「自費でも接種するつもりだったので、制度として支援が受けられるのは助かる」といったコメントも見られます。新しい制度が始まることで、これまで費用面で接種を迷っていた人にとっても選択肢が広がる可能性があります。4月は、接種希望者が殺到する可能性も懸念されているようです。接種を希望する方は、早めに予約することがおすすめかもしれません。
こうしたワクチンについて、産婦人科医で医学博士の宋美玄医師は、RSウイルスを「風邪症候群を引き起こすウイルスの一種」と説明しています。以前は単なる風邪として扱われることもありましたが、乳児の場合は重症化することがある感染症として知られています。
母子免疫ワクチンは、お母さんの体の中で作られた抗体が胎盤を通って赤ちゃんに移行する仕組みで、いわば赤ちゃんに抗体をプレゼントするようなものだといいます。妊娠中に接種することで、赤ちゃんが生まれてから感染症に対する備えを持った状態になるとされています。
ワクチンの安全性についても、海外での使用実績や臨床試験を通じて確認が進められており、重い副作用は報告されていないとされています。接種した部位の痛みや軽い体調変化などは見られることがありますが、他のワクチンと同様の範囲とされています。
一方で、SNSにはさまざまな情報が流れており、不安を感じる内容だけが目に入ってしまうこともあると指摘されています。情報を判断する際には、インターネット上の情報だけに頼るのではなく、かかりつけの産婦人科医など専門家に相談することが大切だとされています。
赤ちゃんの健康に関わるテーマだからこそ、正しい情報をもとに判断していくことが大切です。
宋美玄医師について

産婦人科専門医・医学博士。丸の内の森レディースクリニック院長。
大阪大学医学部卒業後、大学病院や医療機関で周産期医療に携わり、胎児医療の分野でも研鑽を積んできました。
女性の健康や妊娠・出産に関する情報発信にも積極的に取り組み、メディアや書籍などを通じてヘルスリテラシー向上を呼びかけています。
