圧倒的演技力の俳優とキャラクターがケミストリーして異例のヒット──
ドラマ「ON&OFF」の最大の強みは、何といっても俳優たちの没入感あふれる演技にあります。
特に主演を務めるハン・ジウさんとチョ・ユンさんは、キャラクターの感情を立体的に表現しながら、作品の軸をしっかりと支えていると高く評価されています。二人の息の合った演技は、韓国のみならず、世界中の視聴者に深い印象を残しています。
メンバーシップ限定で公開されているUncut Versionでは、セアとハユンの感情の流れがより深く描かれており、人物同士の関係性や空気感を繊細に映し出す演出が際立っています。
視線の動きや手のしぐさ、距離感といった細かな表現が各シーンの完成度を押し上げており、視聴者からは「沼すぎ」「この作品から得られる幸せ感が大好き」「ホンマに、ONnOFFクオリティ高すぎる。これ、webドラマやで? 凄すぎん?」といった反応が寄せられています。
さらに人気を後押ししたのが、主演を務めた2人の俳優の個性とケミストリー。
バリキャリ鬼上司を演じるハン・ジウさんは、劇中のイメージとは対照的に、実際には温かく思いやりのある性格で、ファンと積極的に交流する姿が知られ、好感を集めています。
一方、社会人になったばかりのキャラクターを演じるチョ・ユンさんも、エネルギッシュで前向きな性格に加え、誠実で謙虚な姿勢が支持を集めています。
そうした本作と俳優たちの人気の高まりを受け、SNSでは作品を紹介するファンが世界各国で増加。それをきっかけに「GL(ガールズラブ)作品を初めて見た」という声も次々と上がるなど、間口が狭いと言われてきたWebGLドラマというテーマの常識を覆した作品──それが「ON&OFF」です。
「ON&OFF」のヒットの理由を探るべく、韓国へ──
かくいう筆者もGL作品を見た経験はパク・チャヌク監督の映画「お嬢さん(原題:아가씨)」を見たことがある程度で、そもそもジャンル自体に詳しくありません。しかし、偶然「ON&OFF」シリーズを知る機会を得て、1話を視聴した瞬間に「これはただ事ではない、本気の芝居が詰まった作品だ……!」と衝撃を受けました。
筆者はWebドラマの制作に携わった経験を持ちますが、Webドラマと言えば予算が厳しく、撮影はタイトで、現場が疲弊している──そんな印象がありました。しかし本作では俳優たちが生き生きと演技する様子がビハインド映像で確認できたほか、監督をはじめ、非常にチームの雰囲気がよく、「なぜこんなに素敵な作品が生まれたのか──」と、猛烈に気になりました。
そこで今回、『記者の目』を通してドラマ「ON&OFF」のヒットの理由を探るべく、本シリーズの制作を手がける「Sukfilm」に取材を申し込んだところ快諾をいただき、筆者は3月15日、はるばる韓国までやってきました。
取材場所は、本シリーズを撮影しているソウル特別市内のスタジオ。セアとハユンが暮らすあの家に足を踏み入れると、クォン・セア役のハン・ジウ(한 지우)さん、そしてイ・ハユン役のチョ・ユン(조 윤)さん、Sukfilm代表で本作の監督が出迎えてくださいました。ここからは主演のお二人と監督のインタビューをお届けします。

