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『ONE PIECE』チョッパーが国境なき医師団とコラボ “命を救う医者”の想いが現実世界へ

混迷の時代に問われる「医療と人道」

国境なき医師団の重要性について語るいとうせいこう氏

作家・いとうせいこう氏は、長年にわたり国境なき医師団の現場を取材してきた立場から、現代の厳しい現実に言及しました。

「この10年で世界はさらに混迷を深め、病院が攻撃対象になるような事態すら起きています。その中で、医療と人道を軸に活動する人々の存在は非常に重要です」
また、いとう氏は国境なき医師団の現場を10年以上取材した経験を踏まえてこのように話します。

「まず驚かされるのは、そこで活動する人たちが、自分たちのしていることを『特別なこと』だと思っていない点です。
『なぜ危険な地域で人を救うのか?』と尋ねると、多くの人が戸惑ったように『そんなこと当たり前のこと』と答える。中には、『医師になってから国境なき医師団に入ったのではなく、ここで活動したいから医師を志した』という人も少なくない、ということ」
その姿に触れると、人道主義は決して遠い理想ではなく、いまも世界の中で確かに生きている“良心”なのだと実感します。

また話を聞いていくと、医療従事者に限らず、「誰かの役に立ちたい」という思いでこの世界に飛び込む人は数多く存在することにも気づかされる、ともいとう氏は話します。

そうした純粋な動機は、人の心を動かすという意味で、物語や漫画が生み出す感動ともどこか通じているのかもしれません。

アニメで声優を務める大谷育江さんからの言葉

また、チョッパー役の声優・大谷育江さんもメッセージを寄せ、「チョッパーが国境なき医師団の活動を応援できることを嬉しく思います」とコメントしました。

最後に編集部として長年チョッパーに関わってきた中野氏は、チョッパーの原点ともいえるエピソードに触れながら、今回の取り組みに込めた強い思いを語りました。

「かつて作中で描かれた『ヒルルクの桜』の物語。あの話の中で、人は心を動かすほどの感動によって救われることがあると示されました。

皆に愛されるチョッパーの存在そのものが、戦争や震災で苦しんでいる誰かの心を少しでも明るくするきっかけになればうれしい。彼を知り、出会い、その姿に触れることで生まれる喜びや感動が、世界中に広がっていってほしい」 フィクションの中で描かれた“心を救う力”が、現実の世界にも届くことを願っている、中野氏はそう言葉を結びました。

今後国境なき医師団の取り組みとして、チョッパーがナビゲーターで登場する公式冊子の制作や、特設サイトでの情報発信、チャリティーグッズの展開などが予定されています。作品のファンにとって親しみやすい形で、医療支援の現場や世界の現状を伝えていく狙いがあります。

国籍や立場に関係なく、目の前の命を救う――。

フィクションの中で描かれてきたチョッパーの信念が、現実の医療活動と重なり合った今回のコラボレーション。
その一歩が、遠い場所で苦しむ誰かの存在に目を向けるきっかけとなるかもしれません。

国境なき医師団 概要

国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、紛争や災害、貧困などにより医療を受けられない人びとに支援を届ける、民間の非営利医療・人道援助団体です。
1971年にフランスで設立され、現在は世界約70の国と地域で活動。医師や看護師など多くのスタッフが、外科治療や感染症対策、栄養支援など幅広い医療活動を行っています。
また「独立・中立・公平」を原則とし、人種や宗教、政治に関係なく医療を届けることを重視している点も特徴です。1999年にはその活動が評価され、ノーベル平和賞を受賞しています。

公式ホームページ:https://www.msf.or.jp/

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