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【体験談】高速バスで事故に遭ったら乗客と運転手の一体感がすごかった話

【体験談】高速バスで事故に遭ったら乗客と運転手の一体感がすごかった話

・2名が残る

1時間ほど路肩で待ちぼうけしていると、後方から「次のバス」がやってきた。警察の現場検証にもう少し時間がかかるらしく、乗客は次のバスに移ることに。

「お待たせして申し訳ありません、10年以上運転手をしていますが〜」という定番文句の後に「皆さんには次のバスに移ってもらいます」とのアナウンス。前の席から順番に乗り換えが始まったのだが……

運転手さんが人数を確認したところ……2人乗れないらしい。順番的に最後尾の私が乗れないことになる。そこで運転手さんが「このまま残る2名の立候補者」を募った。

なんとなく続きが気になっていたし、もともと最後尾にいたわけだし、私は手を上げて元のバスに戻った。

すると、おばちゃん数名もなぜか同じバスに戻ってきたのである。だったら先に出発するバスに乗りたいんですけど、と思わないでもなかったが、最初に手を上げてしまったのでもう引き返せない。

──こうして、私とおばちゃん精鋭隊が元のバスで目的地を目指すことになった。

・「語るモード」に突入した運転手さん

事故発生から1時間半ほど経ったところで現場検証も終わり、ようやくバスが動き出した。運転手さんがあらためてマイクを握る。

「この度は残っていただいてありがとうございます」「頑張ります」「とにかく安全運転で目的地へ向かいます」

熱い決意表明である。おばちゃんたちが笑顔で拍手喝采を浴びせる。車内はいつの間にか「大衆演劇のステージ」みたいになっていた。もはや「熱く語る運転手さんと苦難を乗り越える観光バスツアー」である。

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