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クラウドソーシング「スクール勧誘案件」にご用心! 仕事をしようとしたら逆にお金を求められた話

クラウドソーシング「スクール勧誘案件」にご用心! 仕事をしようとしたら逆にお金を求められた話

・おかしいと気づけたはずのポイント

違和感は途中で何度もあった。

詐欺や悪質案件の見極めで、これまでヒントになった「スカスカのプロフィール欄」「とってつけたような依頼文」「ミスの多い文章」などの手がかりは、今はほとんどあてにならないと思う。AIを使えば簡単に、長文かつ内容充実のプロフィール欄を作れるからだ。今回の依頼も、募集にいたった経緯や、会社の理念などをとても丁寧に書いていた。

しかし「似たような依頼が複数あるなぁ」ということは薄々気になっていた。アカウントが違うし、日付もタイトルもアイコンも同一ではない。文面も違う。でもなんとな~く「これ、みんな同じ人がAIで作ったんじゃ?」という “匂いのようなもの” を感じる。「長文びっしりなのだが具体性がなく、肝心なことがわからない」のも特徴だ。

また、それらのアカウントはどれも数件の実績しかない、個人アカウントのような地味なものだった。実績がゼロではないのは、例えば内部の人間がそれぞれ個人アカウントを作って、互いに受注すれば再現可能だ。

企業の名前でしっかりアカウントを開設しないのは、いざというときのためだろう。違反通報がある → アカウントを閉じる、を繰り返しているのかもしれない。

何人もの担当者が入れ替わり登場することや、自社の上司を敬称で呼ぶなど「ん?」と思うビジネスマナーもあった。担当者はみな物腰やわらかく、一見するとしっかりしたビジネスパーソンに見えるのだが、もしかしたら彼らも社員ではないのかもしれない。

仕事内容が「無理なくできる」「簡単な仕事」「マニュアル完備」など美辞麗句ばかりだったこともブレーキポイントだ。世の中そんなにうまい話はない。

とはいえ、思いがけず誠実かつ良識的なクライアントと出会うこともあるので、一概には言えないのが難しいところ。LINE連絡も怪しいのだが、中小企業の社長さんなど、悪意なくLINE限定という人も居るには居る。

・きっと知識は身を守る

今回はたまたま「なんか変だな」という気持ちがあったので、辞退するのに心理的な抵抗がなかった。でももし、まったく無防備な状態、心の準備がない状態で臨んでいたら、「チャンスを逃したくない」という気持ちで先に進んでいたかもしれない。

それに「ここまで説明させたのに話を打ち切るのは申し訳ない」「相手に失礼かもしれない」などと感じ始めたら、余計に断りづらくなる。

「知識がある」「心の準備がある」ことは身を守る最大の武器だ。筆者の経験がどこかで誰かの役に立ったらこの失敗も浮かばれると思い、恥をさらした次第だ。

執筆&イラスト:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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