念願の大会初勝利、そしてマスターランクへ
2024年2月11日の「第3回 Crazy Raccoon Cup Street Fighter 6」に、チーム「じゃすとインパクト」で参戦した獅白さん。使用キャラはMリリーでした。
この試合に向けて、キャラ対策をさらにやり込んできた獅白さん。相手チームの赤見かるびさんのMマリーザに対してしっかりと対空(飛んできた相手を迎撃すること)をし、インパクト返し(攻撃を受け止めつつ技を振ってくる特殊行動「ドライブインパクト」に対して、自分も同じ行動を出すことで返すテクニック)も決めます(試合は2:18:00くらいから)。
そしてついに、念願のCRカップ初勝利をつかみ取ったのです。
これには本人もつい嬉しさのあまり号泣。手に汗握って見守っていたコーチ陣も、大盛りあがり。拍手喝采でした。
実はこの大会のオファーが来た獅白さんは、出ようかどうか一瞬迷った、と語っています(56:00くらいから)。
今までなかなか試合で勝つことができなかった獅白さん。「出るからには勝ちたいけど、でもホントにもう、あたし出て勝てるんかなみたいな、その、ちょっとネガティブな気持ちになってるときだったの」と感想会で自身の思いを語っていました。「勝っても負けても、なんか言ってくる人いるじゃん。で、そういうコメントを目にしたくなかったのよ」と、辛辣なコメントが来ていたことも、本音で語っています。
しかし、友人である戌神さんに相談をしたときの励ましで、彼女は出演を決意しました。出るかどうか迷っているのを打ち明けた時、戌神さんは「ツラいなって思うんだったら全然もうおやすみしてもいいと思うんだけど、ただ、ぼたんちゃんが出るって言うんだったら、ころねは全力で応援するよ」「普段から頑張ってることはもうみんな知ってるから、みんな、出るってなったら応援してくれるよ。ころねもめっちゃ応援するよ」と言ってくれたと獅白さんは語ります。
応援してくれる人たちがいる。そういう人たちのために頑張りたい。そう考えた獅白さんはCRカップへの出場を決意したそうです。勝ち負けのシビアな世界の中で、彼女は配信者としてのプライドを持ち、みんなの応援を背負って、試合に参加したのです。
なお、このときコーチをしていたプロゲーマーのACQUAさんは、獅白さんが勝てるようにあらゆる策を練っていたことを後の配信で語っていました。選手全員が死力を尽くして参加している舞台の中、彼女が試合に出られたのと、試合に勝てたのは、多くの人の支えと彼女の努力あってのことなのでした。
2024年6月21日。ついにMリリーで念願のマスターランク(ランクマッチにおける上位の称号。上級者と呼べるレベル)に到達します(1:05:00くらい)。彼女はなかなか勝つことができず、ときには心無い声に煽られることもある中、くじけそうになりながらも「応援してくれてる人がいるから続けられた」と述べています(1:18:50くらい)。「もうさすがに『やめる』はないわ。もうそのターン終わった」と語る彼女の声からは、格ゲーマーとして歩み始めた力強さがあふれていました。
『獅白杯』が格ゲーコミュニティをさらに活性化させる!
そして獅白さんは、自身が主催する『スト6』のイベント『獅白杯』第1回を開催することになります。
第1回の『獅白杯』は「初級~中級者」と「上級者」の2つのグループに分かれての、ダブルエリミネーション形式のトーナメントでした。
『獅白杯』最大の特徴は、第1回から公募枠があることでしょう。招待された選手だけでなく、『スト6』を配信している人で一定の条件を満たせば参加できる機会が与えられたのです。
CRカップ振り返り配信の中で、『獅白杯』第1回の開催の理由について「選手として大会出る楽しさを教えてもらったからさ、じゃあなんか大会開催する楽しさもさ、ちょっとさ、味わいたいなと思ったわけです」と語ります(1:15:55くらいから)。公募枠を作った理由としては、『スト6』を配信でやっているけど自分が知らないだけの人もいると思うので、向こうから来てもらったほうが早いだろう、という判断からだったと語られています(1:08:30くらいから)。
FPSゲームを頻繁にやっていた獅白さんは、以前から「コミュニティが盛り上がることの大切さ」を感じていたそうです。ゲームをしている人たちのコミュニティを見て面白そうだと思う人が参入してくれることで、ゲームそのものが活性化していく。当時の『スト6』は、まさにそういう状態でプレイヤー人口が増えているのだと感じたようです。
格闘ゲームのコミュニティに触れ、その楽しさを知った獅白さん。今度はコミュニティを盛り上げる側へと歩みを進めました。
2024年10月13~14日の『獅白杯2nd』では「中級の部」「上級の部」のさらに上の「超級の部」が設立され、プロの参加も可能になりました。
加えて、この前月にホロスターズの荒咬オウガさんが主催したイベントの出張版で「電流デスマッチ」も開催。ガチンコの試合だけでなく、お遊び要素ありのイベントマッチも開催されることになりました。これが『獅白杯』ならではの、もうひとつの魅力です。
2025年5月17~18日には『獅白杯3rd』が開催されました。強いプレイヤーが増えたこの時期にあわせ、「マスターの部」「グランドマスターの部」「レジェンドの部」とMR(マスターランク)にあわせたトーナメント形式に組み直されました。
加えて上位の部では「勝ち上がり枠」が用意されました。「マスターの部」で優勝した選手が、「グランドマスターの部」に、「グランドマスターの部」の優勝選手が「レジェンドの部」に参加できる、という仕組みです。下位ランクからのジャイアントキリングが起きるかもしれないこのルールによって、試合の白熱度は更にぐっと高いものになりました。
そして、エキシビションマッチ枠として「パネルデスマッチ」も開催。こちらはVTuber3人とプロゲーマーがチームを組んで4対4で対決する、ユニークな催しでした。チームリーダーとして参加したプロゲーマー・どぐらさんとかずのこさんの“どくかじゅてぇてぇ”なエピソードトーク(4:33:20くらいから)など、見所満載のエキシビジョンとなりました。
2025年10月18日には番外編として『獅白杯 東西対抗戦』が開催されました。こちらは獅白さんが西軍の大将に、同じくホロライブ所属のラプラス・ダークネスさんが東軍の大将になって争うもので、「団体戦」と「勝ち抜き戦」の2通りが用意されていました。
「勝ち抜き戦」はチームモードで、体力ゲージ、ドライブゲージ、SAゲージの持ち越しありで大将を先に倒したほうが勝ちというルールでした。ただ勝つだけではなく、次の人にゲージを回すためにどう立ち回るかなど、みんなで戦略を練るのも楽しいこのルール。力量差があっても全員がなんらか力になれるというのもあり、普段の試合と全く異なるエンタメ性が生まれ、参加者も視聴者も大盛りあがりでした。

