イングランドサッカー協会「The Football Association」は、1871年に創設された世界で最も歴史あるサッカーカップ戦「エミレーツ FA カップ」(以下FA カップ)のオフィシャルトロフィーが日本を巡るトロフィーツアー「エミレーツ FA カップ:東京テイクオーバー」を、2026年3月27日(金)から4月5日(日)までの10日間、東京・大阪・静岡の全国3県で開催。
このツアーの一環として、2026年3月30日(月)に、大阪府・安治川部屋 松原宿舎にて、英国の伝統スポーツを代表するサッカーと日本の国技・相撲が融合した、クロススポーツカルチャーイベントが実施されました。相撲とサッカーが持つ、情熱と伝統がたっぷりと伝わるイベント模様をレポートします!
( Index )
- 三笘薫選手からのサプライズも!サッカー通・安青錦関が明かす熱い想い
- 相撲の奥深さにびっくり! ダニエルさんが稽古を体験
三笘薫選手からのサプライズも!サッカー通・安青錦関が明かす熱い想い
イベントは、現在相撲界で大躍進を遂げて、自身もサッカーファンとして知られる、ウクライナ出身の新大関・安青錦新大(あおにしき あらた)さんを迎え、エミレーツ FA カップトロフィーツアー担当者のダニエル・エンティーさん、オリビア・ブザグロさんという、2つのスポーツカルチャーの枠を超えた、特別対談からスタート。
まずは、お互いの手に持たれたトロフィーについて話を聞かれると、ダニエルさんとオリビアさんは「FA カップは世界で最も歴史のあるサッカー大会です。プロからアマチュアまで、合計700を超える、あらゆるレベルのチームが参加する開かれた大会でもあります。この大会の大きな特徴で魅力の一つが、格下のチームが強豪を打ち破る番狂わせ・ジャイアントキリング。こういった歴史のある、そして敬意を表し合うという大会、それを象徴したトロフィーを日本の皆さんに届けることができて、本当に嬉しいです」と語りました。
安青錦さんは「自分が持っている天皇賜杯は、今日はレプリカですが、土俵でもらうものはこれの何十倍大きいです。去年初めて優勝し、賜杯を持った時は思っていたより重かったことが印象的です。(FA カップと同じく)歴史が長く、たくさんの大先輩たちも手にしてきた賜杯を、自分も持つことができて嬉しかったですね」とコメント。
お互いのカップを交換すると、「本当に感動していますが、『自分がさわっていいのかな』っていう気持ちが一番強い(笑)」とはにかむ安青錦さんが印象的でした。
対談では、オリビアさんから「ウクライナではサッカーがとても人気ですが、安青錦関ご自身の子ども時代にサッカーをプレイしたり、観戦したりした思い出はありますか?」と問われると、「お父さんもすごく好きだったんで、子どもの時から一緒に観たり、友達やチームメイトたちと一緒にやったりしました。(ウクライナでは)本当に一番人気のスポーツだと思います」と笑顔で答えていました。
続いて「故郷のウクライナの出身で、お好きな選手はいらっしゃいますか?」と聞かれると、「日本でウクライナのサッカー選手と言えばシャフチェンコ選手で、自分も大好きなのですが、ムドリク選手をいまは応援しています」とサッカー通らしい返答が。
また、「FA カップは最後まで諦めない粘り強さという精神が賞賛されています。実際に異国の地で努力を続け、史上最速で大関まで上り詰めましたが、その粘り強さの源は何でしょうか?」と聞かれた安青錦さんは、「もちろん稽古も大事ですし、サッカーでも練習が大事だと思いますが、やっぱり気持ちの部分が一番だと思っています」と答え、「自分に嘘をつかないこと」も重要だと話していました。
最後に「今回、世界で最も歴史のあるサッカー大会のトロフィーが日本の伝統的な相撲部屋を訪れたということで、異なる競技や文化や素晴らしい融合が生まれたかと思います。この貴重な体験を通じて、スポーツが持つ力や希望といったメッセージを、日本全国、特にこれからの未来を担う子どもたちや若い世代にどのように伝えていきたいですか?」との質問には、「非常に難しい質問ですね(笑)。夢を持つことはすごく大事だと思いますし、周りが言うことはそこまで気にせず、しっかり自分が決めた道を歩くことが重要だと思います。また、FA カップはジャイアントキリングが魅力ですが、大相撲も一番体が大きい人、一番強い人が必ず勝つわけではないので、そこは共通していますね」と答えました。
さらに対談後には、現地イングランドのサッカーリーグ「ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン FC」所属の三笘薫選手から、安青錦関への「ご活躍をお祈りしています。お互いに頑張りましょう」というメッセージ動画とサイン付きユニフォームを、安青錦さんにサプライズプレゼント! 「めっちゃ嬉しいです! あの……メッセージ動画も送ってほしいです(笑)」と満面の笑みで喜んでいました。

