『本好きの下剋上』の誕生秘話に「旦那さんがすごい!」
続いて、キャストから原作者・香月先生へ向けた質問コーナーを実施。井口さんの「アニメで特に楽しみにしているシーンはありますか?」や、速水さんからの「ご自身の作品以外で、どのようなジャンルの本を読まれますか?」といった問いに先生がテキストで回答していく中で特に盛り上がったのは、井上さんからの「このお話は、いつどんな時に思い付かれたのですか?」という質問。
香月先生は、まず「二次創作ではなくオリジナルの話を書こうと思ったタイミング」と答え、さらに「その際に5つほどプロットを作ってどれにしようか悩んでいたら旦那が『全部の要素を入れたら?』と言ったんですよね。そうするためには一本の芯が必要だったので『本』を中心にしてプロットの要素を再構成した結果、『本好きの下剋上』の原型ができました」と誕生秘話を語ってくれました。
その回答に皆さんは「なるほど、すごいですね」(井上さん)「先生の旦那さんが只者じゃない!」(速水さん)「そもそも5つのプロットを作っていたというのも、すごいです…!」(井口さん)と、とても感銘を受けていた様子でした。
さらに香月先生からキャストへ「五柱の大神(水の女神フリュートレーネ、火の神ライデンチャフト、風の女神シュツェーリア、土の女神ゲドゥルリーヒ、命の神エーヴィリーベ)の中で、もっとも言い難い名前はどれですか?」という逆質問も。井上さんは「もうホントに言いにくくて嫌(笑)」とポツリ。加えて「僕、声優になって52年になるんですけど、スタジオに行く前に、こんなに練習をしたことがないです」と述べて会場から笑いが起き、速水さんも「僕は確実に決まってます。『風の女神シュツェーリア』です」とコメント。
そんなお2人に井口さんも「本当に発音したことのない音が続きますよね」と同意をしつつ、「でも一度馴染むと、すごく心地良いんです。これがまた本好きマジックというか」と言うと、井上さんがそれでも「新しい言葉を出す時は、ご自分で言える言葉かを考えてからにしてください」と笑顔で先生にお願いして再び笑いが起こっていました。
イベント限定の生朗読会で大盛り上がり
続いては、香月先生書き下ろしの新エピソード「洗礼式までに」の生朗読コーナー。第1話で描かれる洗礼式の直前を描いた貴重なエピソードに、観客は息を呑んで注目しました。井口さん、速水さん、井上さんの3名が、息の合った掛け合いでキャラクターたちに命を吹き込み、プロの実力を見せつけました。
最後の挨拶で、井口さんは「いつかこの『本好き』が映画化したら楽しそう」と野望を語りつつ、「4月4日から放送がスタートします。小説でしっかりと読み込み、アニメでもまた楽しんでいただいて。あと個人的にはオーディブルもやらせていただいているので、ぜひ『本好きの下剋上』を、いろんな角度から楽しんでいただければ」とコメント。大きな拍手に包まれた中で3名が降壇し、イベントの幕が閉じられました。
写真/しばたみのり 文/松木智恵

