昼夜で異なる内容、引き出しの多さに驚き
ライブの終盤、ズズは「残念なお知らせ」として、夜の部もチケットが完売したことを伝えた。筆者は昼の部のみを観覧したが、後日、両部を観た来場者のSNS投稿を確認したところ、夜の部は昼の部とは異なる内容が披露されたようだ。同じライブでありながら部ごとに変化を加える引き出しの多さに、改めて感心した。
取材として、ライブ終了後のバックステージの様子もお伝えしよう。長い舞台を一人で演じきった直後だったが、ズズは関係者一人ひとりに丁寧に挨拶をし、まさにネットで伝えられる通りの「いい人」という印象。
その際、筆者が冒頭の一発ギャグで2軍以下になったネタについて尋ねたところ、ズズは「もうやらないです!」と即答。しかしスタッフからは「ラジオなどではやらせますから」というホッとする返答が得られた。
自ら「ギャガー」と称して一発ギャグを披露するイメージが強いズズだが、今回のライブはまさに「お笑いネタ単独ライブ」のタイトルに相応しい、丁寧に作り込まれた内容だった。ネタの構成には確かな設計が感じられ、単なる笑いの連続ではなく、一つの舞台作品として観客を引き込む力があった。ストリーマーという枠を超え、舞台表現者としての新たな一面を見せたズズ。この単独ライブが一度きりで終わらないことを願わずにはいられない。
(取材・文:平原学、撮影:周二郎)

