北朝鮮の金正恩総書記は2024年春から「国家首班」と呼ばれるようになった。この呼称は「国家主席」への第一歩を踏み出したものだとみられている。
「北朝鮮で国家主席に就いたのは過去、正恩氏の祖父である金日成氏しかいません。正恩氏の父・金正日総書記は経済部門不振の責任を負うことを嫌い、国政部門のトップとして国防委員長にとどまっています。'11年末に権力を継承した正恩氏は、祖父の服装や髪型、整形により風貌まで模倣したことから、このときすでに国家主席就任への野望を抱いていたのでしょう」(北朝鮮ウオッチャー)
単独銅像が初確認 偶像化が急速に進む
正恩氏の単独銅像も確認された。
「韓国統一省は、朝鮮中央テレビが2月28日に放映した映像の中で、これを初めて確認しており、正恩氏の偶像化が進んでいます。朝鮮労働党大会では『核国家樹立による国家の安定期を迎えた』と述べましたが、ウクライナ戦で多数の戦死者を出し、餓死する市民が多数発生している現状のどこが安定期なんでしょうかね」(外交関係者)
5年ぶり党大会で「第3期」体制が始動
2月に開催された5年に1度の朝鮮労働党大会などを通じ、「金正恩第3期」体制が発足した。これまで影響力を誇示してきた70代の旧世代幹部が退き、60代を中心とする世代が党・政府・軍の中枢を占めた。さらに、軍では40代の若手将官も要職に起用され、文字通り急速な世代交代が進んだのだ。
