【性を売り物にしながら稼ぐ世界】
樹理恵がいちばん仲のいい三ツ葉(アオイヤマダさん)は、体を売ってお金を稼いでいます。時給1000円くらいで1日働くよりも、30分くらい我慢すれば数万円稼げるんだから絶対にいい、と樹理恵に勧めるんですよ。
樹理恵は世間知らずなので、流されるままに体を売る仕事にはまっていきます。それほど生々しい描写がないのが救いでしたが、こんなことして、もう後戻りできないじゃないかと悲しい気持ちになりました。
【目標ができて明るくなったけれど】
ただ樹理恵はこのとき初めて目標を立てることができるのです。それはお金を稼いで実家にいる妹を救い出すこと。ひとりで逃げてきてしまい罪悪感を抱いていましたが、妹を救うことを目標にするように。
やはり人間って目標ができるとイキイキするものなんですね。樹理恵の表情は明るくなっていきます。しかし、妹を救うために頑張る仕事が性風俗なので見ているほうは辛い……。
三ツ葉も樹理恵のことを大切にしていると思えないし、彼らのリーダーKAMI(一ノ瀬ワタルさん)の言葉「真っ当になれると思うなよ」が脳裏をよぎります。親に支配され抑圧されてきた樹理恵は、考える力を親から奪われてしまったのかもしれないと思いました。

