・上手くいった料理、そうでなかった料理
全体的に「煮込み系」や「味しみ系」は驚くほど美味しくできる。野菜から甘みが出るので、中辛のルウを使ってもカレーが甘いほどだったし、回鍋肉などは特有のえぐみが消え、とてもマイルドになる。
スイッチを押したら、あとは何十分でも放置でいいので作業もラクだ。火加減を気にする必要いっさいなし。煮込みの場合は完成後に保温も可能なので、味が染み込むよう早めにセットするのがよさそう。
一方、高火力を要するチャーハンのようなメニューは、期待していたほどではなかった。一応パラパラにはなったのだけれど、米が細かく割れてくっつき、食感も軟らかい。クチコミでも「べちゃっとした」という声が散見された。同じく評価が分かれるものに「唐揚げ」がある。揚げ焼き程度はできるけれど、フライヤーの代わりにはならなそうだ。
・時短ではないけれど
感覚的なものだが、ビストロはいわゆる「時短家電」ではない。圧力のおかげで火が通りやすいなどの特徴はあるかもしれないが、たとえば野菜炒めの加熱時間は10分、ジャーマンポテトの加熱時間は25分と、「電子レンジ&フライパンでも同じだよね」というメニューがたくさんある。
また、食洗機非対応のため重くて大きな内鍋を手洗いしなければならないという手間もある。トータルでの作業時間はたいして変わらないように思う。
しかし、筆者のような料理下手にとって、大きさ・硬さ・質感の違う食材たちのジャストタイミングを見極め、確実に火を通すという一番難しい部分を機械任せにできるのは大きい。これまで、こっちの食材に合わせたら、こっちの食材は火が通り過ぎ……なんて失敗をよくしていたけれど、それがなくなった。
鍋につきっきりにならなくていいし、煮込み料理は本当に美味しくできるし、今のところ月額料金の価値は十分にあると感じている。「買い」に移行するかどうかはまた別の話だけれど。
食材を入れる順番など、感覚や経験則ではなくマニュアル通りにやるのがコツで、料理というよりも理科の実験をしている気分になるが、機械の操作に慣れている世代ならまったく問題ないと思う。逆に直感的にぱっぱと手を動かしたい人には向かない。
インターネット上のレシピは今後もアップデートされていく。上級者なら手動で「加熱○分」などの設定も可能。筆者はそこまでのレベルではないのでアプリから選んで送信している。
これまでやったこともないようなメニューに挑戦するのが楽しく、今のところ毎日使っている。失敗もあるけれど、自分好みの調味料の分量などが固まったら手放せなくなりそうだ。テクノロジーってすごい!!
参考リンク:foodable公式サイト
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
