ワトソン・アメリアと森カリオペの動物保護チャリティ企画
実はワトソン・アメリアさんも2021年6月6日に、動物保護のため「Best Friends Animal Society」のチャリティー配信を9時間にわたって実施していたことがあります。こちらではわずか30分で10万ドルを達成。最終的には20万ドルを超える寄付が集まり、大きな反響を見せました(参照:ホロライブEnglishのワトソン・アメリアが動物保護のためのチャリティー配信を実施、目標を大幅に上回る20万ドル超が寄付される | PANORA)。
森カリオペさんも2024年2月14日、単独でバレンタインデーのチャリティー配信「Paws for a Cause 2024」を実施し、7万ポンド(当時レートで8万8200ドル)以上を集め、イギリスの猫保護団体「Cats Protection」に寄付したことが話題になりました(参照:Mori Calliope of hololive English -Myth- Raises over £70,000 for Cats Protection During Valentine’s Day Charity Stream | NEWS | hololive official website)。
その際、彼女はホロライブ公式のニュースで次のように述べています。
“I couldn’t believe it happened so fast, but I also know not to underestimate the strength of my community. I didn’t just have my own fans watching and donating. People spread the word so well, and hololive production as well as VTuber fans in general came to support an amazing cause, and it really restored my faith in humanity. I got emotional towards the end of the stream while looking back on the journey and this immense feeling of gratefulness was all I could feel for the rest of the night.”
「こんなに早く実現するなんて信じられなかったけど、コミュニティの力を過小評価してはいけないとも思っていました。応援や寄付をしてくれたのは、自分のファンだけじゃなかったんです。皆が本当にうまく情報を広めてくれて、ホロライブのプロダクションはもちろん、VTuberファンの皆さんもこの素晴らしい活動に支援に来てくれました。それによって、私は人間に対する信頼を取り戻すことができました。配信の終盤、これまでの道のりを振り返っているうちに感極まってしまい、その夜はずっと、この計り知れない感謝の気持ちしか感じられませんでした」(※DeepL翻訳)
森カリオペさんのチャリティーには、彼女の意思に賛同したファンによる多くの応援と寄付が寄せられましたが、自分のファン以外の人からも支援があったことも明らかにしています。
VTuberのチャリティーの話題が、新しい層にリーチする
ホロライブのタレントが自主的に実施したチャリティーは、いずれも「楽しく一緒に過ごす」配信として行われていました。もちろんそれぞれ、子どもたちのため、地域のため、動物たちのためと、れっきとした信念はありますが、配信自体は徹底して「リスナーに楽しんでもらいたい」という思いで一貫しています。
たとえば、大空スバルさんたち「BIG3」と、白銀ノエルさんのチャリティー配信は、寄付を募るものではなく、あくまで寄付をしたい人は自分たちを介さず、直接団体に送ってほしいと強調しているのも注目したいポイントです。
テレビや新聞など、お茶の間層に対しての影響力を持つメディアはたくさんあります。一方でVTuberは、お茶の間層に対しての知名度は、まだ高くないかもしれません。しかし、VTuberの配信は良い意味で、テレビや新聞から情報を得ている層と別の層に対してアプローチできる可能性があります。ホロライブのタレントたちが行ったチャリティーは、お茶の間層とは別のVTuberファン層、またそれをネットで知った層に多大な影響を与えたのが、今までの結果を見るとわかります。
チャリティー企画ではありませんが、先日、儒烏風亭らでんさんが東京国立博物館の源氏物語図屏風の修理のクラウドファンディングについて取り上げ、自身も何百万という金額を寄付したことがあります。それが話題となり、数多くの人がそのクラファンについて知るきっかけができ、多大な寄付が寄せられました。
今回紹介したいくつかのチャリティーは、特に影響力の強いホロライブのVTuberたちが動いたことで、大きな金額が動く結果になりました。ただ大事なのは金額の大きさだけではないはずです。
寄付が必要な団体は数多くありますが、その存在を広く知ってもらうこと自体が悩みである場合も多いでしょう。そんな中、VTuberがチャリティーを行ったことで、普段直接的に触れることのなかった層にも存在が知られるようになりました。周知されたことは、チャリティーの何よりも大きな効果として、今後も残り続けるはずです。

