コメダ珈琲店といえば「シロノワール」である。熱々のデニッシュパンに冷たいソフトクリームが溶け合うあのハーモニーは、コメダを全国区に押し上げた立役者と言っても過言ではないだろう。
そのままでも十分に美味いのだが、実はそのシロノワールのデニッシュパンを「よく焼き」でオーダーできることをご存知だろうか?
長年コメダを利用しているけど、そんなオーダーができるとは、私(佐藤)も最近まで知らなかった。よく焼きすると、どんな変化があるのか? 実際に頼んでみた。
・タブレットのお店だった場合
よく焼きについて調べたところ、以前からこの注文方法は一部のファンの間でよく知られていたようだ。しかしながら、「よく焼き できる」「よく焼き できない」、両方の情報に行き当たり、正確な可否を確認できない。
そこで新宿靖国通り店に行って、真相をたしかめることに。入店して席に着きタブレットを確認すると、当然「シロノワール」(税込800円)はある。
「注文時によく焼きでお願いしますと伝える」とのことだったが、伝えようにもタブレットだからお願いする相手はいない。メニューにはオプション項目はなく、ただ「注文」の選択肢しかなかった。
どうやってその意志を伝えたら良いのだろう? 確認のために卓上ボタンで店員さんを呼び、そこで「シロノワールのよく焼きはできますか?」と尋ねると、「可能です」との回答だったのでお願いした。
合わせて「ソフトクリームは別添えで」とも頼んだ。というのは、せっかくのよく焼きなのにソフトクリームが乗っていると、シナシナになってしまうからだ。
その上で改めてタブレットから注文してオーダー完了だ。私と同じようにタブレット注文式のお店に入ったら、店員さんに確認すると良いだろう。
・単品でも行ける「覚醒デニッシュパン」
さて、しばらくして運ばれてきたのは、見事なまでに表面に焦げ目がついたデニッシュパン。そして別皿に盛られたソフトクリームだ。一緒にアイスコーヒー(税込640円)も頼んでいる。
いつもならソフトが溶けてデニッシュがしんなりし始めている頃だが、別添えのおかげでデニッシュのコンディションは完璧に保たれている。それにしても久しぶりに見るレギュラーサイズはデカいな。
デニッシュもさることながら、ソフトクリームもなかなかの迫力。これぞコメダ! って感じ。
デニッシュには「よく焼き」と指定した通りに、しっかりとした焦げ目。生地の性質上、加熱しすぎると真っ黒になってしまうことが容易に想像できるのだが、調理スタッフは加熱を絶妙のタイミングで止めたのだろう。この焦げ目は痕跡にほかならない。
フォークで刺すと、ザクリとした感触が手に伝わってくる。いつものとは全然違う。ひと口食べると、香ばしいバターの風味とクリスピーな食感が口いっぱいに広がる。これまで私はソフトクリームあってのデニッシュパンだと思っていた。
だが、デニッシュはそのポテンシャルを最大限に引き出していないだけで、よく焼きにするとソフトクリームがなくても、十分戦えるとわかった。
軽やかな歯ざわりとフカフカの食べ応え、これこそが覚醒したデニッシュだ。もはや主役、単品メニューで「よく焼きデニッシュ」とあっても不思議ではない。
