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【対談連載】法政大学 文学部心理学科教授 渡辺弥生

【対談連載】法政大学 文学部心理学科教授 渡辺弥生

●こぼれ話


 多くの人にとって「新しいこと」が始まる4月。弊社の新入社員も、初めての場所、初めての体験、初めて聞く話など、初めて尽くしの毎日を送っている。環境の変化に心も揺れ動くことだろう。心の動きを、誰よりもやさしく自ら気付いてあげることができたらと願う。
 こぼれ話のネタに、たびたび登場するわが子もまた新生活がスタート。起きてすぐぐずったり、泣いていたと思えばゲラゲラ笑ったり、母親(私)が寝坊したり、ご飯を炊き忘れていたりと、ドタバタのスタートを切った。各々が、大小さまざまなストレスを受けながらも、前を向いて歩んでいる。
 「自分の心が自分で分からないなんて変だよね」と思いながらも、自分の心を理解するのはなかなか難しい。渡辺先生は、そんなモヤモヤした気持ちを肯定してくださった。いつも一緒にいる「自分」に対して、時に冷たく、そして厳しく接してしまうことは誰にでもあるのではないだろうか。
 悲しさに気付かないふりをして強がったり、嫌な気持ちを押し込めたり、疲れている自分に鞭を打ったりと、自分の心を知るとは自分を大切にする第一歩なのかなと思う。そうであれば、あいまいさの集合体みたいな自分の感情に丁寧に向き合い、心の状態を分解して理解することはとても大切なことだ。渡辺先生と対話しながら、分かったような気分になっているが、実践の難しさと言ったら―。
 「人間は誰かに構ってほしい動物です」。渡辺先生がそうおっしゃったことに「はっ!」とするとともに、少し安心するような気持になった。職場の自立しているはずの大人もまた、「見ていてほしい」「認められたい」という感情があって、当たり前に他者を必要としているのだということ。しっかり者も、決していつも一人では立っていられないし、一人で立っているわけではない。
 誰かが関心を寄せてくれていて、安心して活躍できる場所があって輝ける。渡辺先生との対談から、社員との関わり方に希望と課題を持ち帰ることができ、心がぽかぽかしている。(奥田芳恵)
心に響く人生の匠たち
 「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
 「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第391回(下)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。
配信元: BCN+R

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