最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
渋谷のモヤイ像が私たちに突き付ける『モヤイ』の本当の意味 / 今の世の中にこそ必要な言葉ではないのか?

渋谷のモヤイ像が私たちに突き付ける『モヤイ』の本当の意味 / 今の世の中にこそ必要な言葉ではないのか?

・待ち合わせの目印だった

そういえばモヤイ像はフクラスの向こうだったはずだから、この階段の先に見えてくるはず。……あ、アレだな!

ここだったのか、こんな端っこまで移動させられてしまって。まあ、状況が状況だけに移動は仕方がないとしても、ちょっと寂しいなあ。

以前は待ち合わせスポットとして、常に人がいる場所にあったのに、こんなところじゃ待ち合わせの目印にする人もいないだろう。夜はこの辺、人通りも少なそうだしな。

・モヤイの心

モヤイ像は1980年に伊豆諸島・新島の観光振興・文化発信の目的で、設置されたそうだ。それは何となく知ってはいたけど、モヤイ像に託された想いについては、今日まで知らなかった。昭和55年(1980年)9月25日、東京都新島村からの言葉として、こう記されている。

「新島には古くから『モヤイ』と呼ぶ美しい習慣があった。それは島民が力を合わせる時にのみ使われた。いわば共同の意識から生まれた素朴な人々のやさしい心根を表すものであった。

『モヤイ』は島の歴史とロマンを秘めた言葉なのである。ここに集う人々よ、ものいわぬモヤイ像は、あなた方に何を語りかけるであろうか。

願わくば私たちと共に、そのかすかなる祖先の『モヤイ』合う連帯の心に胸を開かれんことを。」

この言葉を前にして、私は正面からモヤイ像を見ることができなかった。この問いかけ、「何を語りかけるかであろうか」にふさわしい言葉が見つからなかったからだ。

昨今の世界情勢はとてもじゃないが『モヤイ』合っているとは言い難い。絶え間ない緊張と日々移ろう情勢に翻弄されて、連帯の心から遠くかけ離れているように思う。だが、そんな今だからこそ、この問いかけが重要であるとも感じる。

今は真正面から胸を張って見つめ返すことはできないけど、いつか、できることならそう遠くない未来に、後ろめたい心なく、真正面から見つめ返せる日が来ることを願う。いや、必ず見つめ返せる日は来る。

参考リンク:渋谷区TOKYO ISLANDSコトバンク(日本大百科全書:ニッポニカ)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

あなたにおすすめ