一人ひとりの可能性が花開くように
──企業の成長を見据えた女性の活躍推進を応援する『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2025』では、非上場部門で1位になったと他の記事で拝見しました。「人的資本開発」の面が評価されたとのことですが、スタッフの能力を開花させるために大切にしていることを教えてください。
歯科業界で活躍している外部の方をお招きし、ボーテのメンバーが新たな視点を取り入れながら、常に学びつづけられる環境をつくっています。また、半年に1回はスタッフ一人ひとりと面談を行っていて、その人の潜在的なスキルやかなえたいことを把握するようにしていますね。
私自身、20歳のころに地元の歯科医院の先生にいろいろな場所へ連れて行っていただき、世界が広がった経験があります。スタッフにも同じように外の世界に触れ、自分の可能性に気付く機会をつくりたいんです。
──スタッフのスキルや可能性を引き出したいと思うようになった背景や、想いについてお伺いしたいです。

「歯科衛生士の資格を持っている人で、実際に衛生士業務に就いているのは半数以下」という現状があります。(参照:https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001363491.pdf)
結婚や出産で離職するケースもありますし、キャリアアップの道もあまりなく、35歳ほどで給与が頭打ちになりやすい。マネジメントの環境が整っていない職場が多いこともあり、離職率が高いんですね。
みんな一人ひとり才能や強みを持っているのに、そこに自分で気付けず、花開かずに終わってしまうのはあまりにももったいないと思うんです。
それに、引き出された力と世の中のニーズが合わさったときに大きな価値が生まれ、事業の成長にもつながることを、起業後から今日まで実感しつづけています。
だから、自分の人生の目的を見つけ、生まれ持った能力を最大限発揮できるようにしたい。会社のメンバーが自分の才能に気付き、この会社を舞台に生き生きとはたらいている姿を見ると、私は「魂が喜ぶ」と言っていいほどやりがいを感じます。これからも、はたらくことに幸せを感じられる、自立した女性を増やしていきたいですね。
誰もが美しい人生を手にいれる権利を持っている
──自分の強みや、やりがいを感じることが分からず悩む方にメッセージをお願いします。
まずは、なんとなくでもいいので「どんなことに自分は喜びを感じるのか」「何をしているときが幸せなのか」を分析してみてください。
変化のある環境でいろいろな経験をすることに喜びを感じるのか、安定した職業で現状維持することに安心するのか、など自分の特性や心が望むものに向き合ってみることです。
そこから、目標を定めて努力し、結果を出していく。すると、今まで感じていたやりがい以上に、もっと「魂が喜ぶ」ことが見つかるはずです。
私も起業を経て関わる人が増えて、視野が広がり、本当に魂が喜ぶことが分かってきました。
──最後に、スタジオパーソルの読者である「はたらく」にモヤモヤを抱える若者へ、「はたらく」をもっと自分らしく、楽しくするためのアドバイスをいただけますか?

困難にぶつかったときは、「神様が与えてくれた試練だとすれば、どんな意味があるのか」を考えてみる。そうして自分を変化させていくと成長ができる。成長して目標が達成できるようになると、周りの人から感謝されるようになり、お金もいただけるようになる。そのサイクルを回す過程で、新たなやりがいもきっと見えてきます。
最後に、私が会社を運営する中で見つけた真理を皆さんにお伝えさせてください。それが、10周年を迎えた会社のテーマ、「Life is Beautiful」「人生は美しく、誰もがその美しい人生を手にいれる権利を持っている」という考え方です。
今はたらくことがつらいと感じている方も、「あなたの花は必ずいつか咲く」ということを忘れずにいてほしいです。
「スタジオパーソル」編集部/文:朝川真帆 編集:いしかわゆき、おのまり 写真:朝川真帆

