Shokzの新型完全ワイヤレスオープンイヤーイヤフォンOpenFit Proを発売前にお借りして試用したのでレポートする。予約は4月7日からスタートしており、本日(4月22日)発売。予約分から4月27日より発送が開始される。価格は3万9880円とOpenFitシリーズの中では最も高価。高音質と、ノイズキャンセリング(Shokzは日本国内では『フォーカスモード』と表記)が効果的で、オープンイヤーで周囲の声・音が聞えるのに高音質な音楽を楽しめる新感覚イヤフォンだ。

Shokz OpenFit Pro
https://jp.shokz.com/pages/openfit-pro
自分のいる空間と、音楽が融合する
OpenFit Proを使っていると、『あ、周囲の音を聞きながら音楽を聴くって、こういうことなんだ!』という発見を体験できた。
AirPods Max 2を頂点に、AirPods Proなどは完全に周囲の音を遮るイヤフォンだ(外部音取り込みという機能はあるが)。それはそれで、現実世界と自分を切り離して、音楽に没頭させてくれる素晴らしいガジェットだとは思う。たとえば、満員電車の苦痛と雑音から自分を切り離して、別世界で音楽を楽しめる。
しかし、このOpenFit Proを使っていると、音楽空間と、現実空間が融合する。公園の木々の間を歩きながらエンヤの『Orinoco Flow』を聞く、 夜の街角の雑踏の音を聞きながらサカナクションの『アルクアラウンド』を聞く、家で料理をしながら宇多田ヒカルの『花束を君に』を聞く。
生活の空間にBGMが流れる。そういう音楽体験を自分の日常に取り入れることができる。

もちろんスピーカーで音楽を流しても近い体験になるのだが、定位置にいなくても、キッチンに行っても、屋外を歩いていても高音質で音楽が楽しめるのが新鮮な体験だ。そして、他のイヤフォンのように「閉じて」いないのが新しい。自分のいる空間と音楽が融合しているのだ。
Shokzのオープンイヤーイヤフォンの進化の到達点
もちろん、従来のオープンイヤーイヤフォンでも同じことが起こっていたのだが、音質のレベルが違うと、体験も違う。いわば、高音質のスピーカーの定位置に自分が常にいるような状態なのだ。
筆者は、歴代のShokzのイヤフォンのほとんどを体験させてもらっているが、間違いなく本作がもっとも高音質に仕上がっている。カナル式のノイズキャンセリングイヤフォンとは体験が違うので比較は難しいが、筆者的にはAirPods Pro 3より自然に聞えるし高音質だと思う(これは筆者的にはかなり評価高い)。

歴史を辿ると、初期のShokzのイヤフォンは音質的には普通のイヤフォンと比較するのは難しかった。筆者はTitaniumの頃から試用しているが、当時の骨伝導イヤフォンは音量を上げると、耳の前の皮膚がビリビリと振動する感じがあった。また、しっかりした低音を表現するのは難しかった。そこから年々驚くほどの音質向上を続けており、現在の骨伝導型のフラッグシップであるOpenRun Pro 2は骨伝導スピーカーと、低音用の空気電動スピーカーを併用するShokz DualPitchを使って、高い音質を実現している。
こちらは、筆者はランニングの時に毎日使っている。左右がチタンのワイヤーで繋がったShokz伝統のスタイルは、ランニング時にズレず、落としたりする心配がないので安心なのだ。