看板アナが示し合わせたように大量退社
絶望したのは、青井のような外から来たスタッフだけではない。これまでフジテレビのブランドを支えてきた看板アナウンサーたちもまるで示し合わせたかのように、我先にと“ドロ船”から逃げ出している。その流出ぶりは、まさに異常事態だった。
「永島優美、椿原慶子といった看板から、西岡孝洋、岸本理沙、藤本万梨乃、小澤陽子、勝野健などが次々と退社した。さらに最近は中核を担っていた竹内友佳アナまで退社を発表しました。わずか1、2年でこれほどの中堅・主力アナらがそろって退社したんです。こんなことは放送界の歴史を見ても前代未聞の出来事です」(編成関係者)
辞めた局アナらの胸中にあるのは、フジテレビという組織への不信感だった。
「現場では人件費削減のため、入社3年目の上垣皓太朗アナが本業以外の俳優業やバラエティー進行に酷使されている。アナという専門職としてのキャリアはいつの間にか便利屋になってしまった。さらに局内の一部幹部局員から『女子アナ不要論』や『外注論』までもが公然とささやかれている。将来を悲観した局アナらが続くのは時間の問題です」(芸能プロ関係者)
月9に山下智久が出演を固辞した理由
フジテレビ側に衝撃的だったのは、ドル箱ドラマ枠「月9」のブランド凋落だ。今夏、満を持して主演オファーを出していた山下智久に出演を固辞される辛酸を嘗めているのだ。
「山下側が懸念したのは、中居問題に端を発した局内のガバナンス不全と相次ぐ制作陣の離脱です。特に、木村拓哉主演のヒット作『教場』シリーズなどを手がけた敏腕プロデューサーをはじめ、第一線で活躍してきた優秀なスタッフが辞めてしまった。しかも、その移籍先がNetflixなどの大手配信会社という現状です。スターだった俳優陣が挙って『今のフジはキャリアの墓場』と判断するのは当然の帰結」(同)
制作費の激減により、現場からの「もはや放送できるコンテンツがない」の悲鳴も聞こえてくる。
