●子どもの頃に使っていた 水彩画と油絵の画材セット
「これまで何度も引っ越しを経験しましたが、気が付けば、これだけはなぜか今までずっとくっついてきているんです」と話す堀内さん。水彩画セットは小学生の頃、油絵セットは高校生の頃のものだ。その後は使うことはなく、時々取り出して眺めるようなこともないという。後に色彩の世界に深くのめりこんでいく研究者の片鱗は、パレットに残る絵の具の色に、すでに見え隠れしている。
心に響く人生の匠たち
「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第392回(上)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。

