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映画『月の犬』で陰をまとった“妖艶な美女”を好演! 女優・黒谷友香が切り開いた新境地

映画『月の犬』で陰をまとった“妖艶な美女”を好演! 女優・黒谷友香が切り開いた新境地

黒谷友香(C)週刊実話Web

“ジャパニーズ・ノワール”と呼ぶべき映画『月の犬』が4月24日に公開される。妖しさと深みをまとった本作のヒロイン・名波沙織を演じるのは、名女優の黒谷友香。これまでのキャリアでも異色と言える役柄にどう向き合い、いかにして人物像を構築していったのか。本作の魅力とともに、ベテラン女優が切り開いた“新境地”に迫る。

裏の顔を持つ女はいかにして生まれたのか

――黒谷友香さん出演の最新作『月の犬』は、“ジャパニーズ・ノワール”と銘打たれているだけあり、作品全体に重さと緊張、サスペンス感が満ちています。女優・黒谷さんの新しい一面を見ました。
黒谷友香(以下、黒谷) ありがとうございます。

――ストーリーも先が読めない展開で、「そう来るか」の連続。見ていてグイグイ引っ張っていかれました。
黒谷 そうなんですよ。インタビューでも、ネタバレしないように気をつけて話さなきゃいけなくて。

――そうですよね。気をつけてまいりましょう。さて、黒谷さんの公式コメントに、「オファーを受けた際は未知なるものに触れていく様な感覚」とありましたが、ご自分の役どころにどんな印象を受けられましたか?
黒谷 私が演じた名波沙織はクラブのママで、実は裏の顔があり、物語が進むにつれてそれが分かってくるという役です。今まで演じたことがないタイプでしたし、そういった情報を調べるにも、どう調べたらいいのか迷いました。あまりにも分からない世界ですから。

――ちなみにクラブといっても、法外な代金を請求するようなクラブでした。
黒谷 そういうお店には、私も行ったことないですしね(笑)。だから想像です。その後、衣装合わせの際に監督にお会いできて話し合いができました。それまで自分なりに考えていたことや、脚本をお書きになった監督から直接お話を伺ったことを基に沙織の衣装を決めていきながら、沙織はこういうバックグラウンドで、こういう服を着ていて、普段はこういう生活をしていて…というキャラクターの具体性がどんどん高まりました。まさにその日がスタートという感じです。

――沙織に命が吹き込まれた日ということですね。情報が少ない中で役作りをしていくのは難しそうな気がしますが…。
黒谷 逆に言うと、分からないということは、いくらでも作りようがあるってことですから。そういう風に捉えた方が、楽しいんだなって思いました。分からないことがあっても、そこを想像力で埋めていくといいますか。

――俳優としてのクリエイティビティが試されるということでしょうか。黒谷さんは、お仕事をされるとき、事前にしっかり話し合われるタイプだと伺いました。
黒谷 そうですね。お話を伺った上でお仕事をすることで、それが作品にも表れていくので。

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黒谷友香(C)週刊実話Web


絶望を超越する沙織の凄み

――そうやって完成された沙織というキャラクターを黒谷さんは見事に演じられていました。沙織は、萩原聖人さんが演じる元ヤクザの東島龍と、深水元基さんが演じる現役ヤクザの南辰也、その2人を引き合わせる作品のキーマンです。
黒谷 2人の男が沙織によって引き合わせられたことで運命が激しく変わっていき、それぞれの生き方に対して決着をつけようとするんです。沙織は沙織で、手を染めた裏稼業に彼女なりのケジメをつけようとします。インタビューでは話せませんが、沙織がそういう考えを持って行動する女性である、ということを物語の序盤から表現していくことを監督に求められた気がします。

――ちなみに、黒谷さんの中に“沙織的な要素”って少しでもありますか?
黒谷 えぇ? ないんじゃないですか。私の中に沙織の要素があったら大変です(笑)。

――いえ、犯罪者的なことではなく、いわゆる現場や人を仕切れたりするような一面ですとか。
黒谷 どうでしょうね。でも、東島や南のどっちに従うわけでもなく、対等な関係でいられる沙織はすごく強い人だなって思います。

――共演した萩原さん、深水さんはいかがでしたか。
黒谷 深水さんは20代でご一緒して以来なので、二十数年ぶりです。『すごく時が経って、また今回の役で共演できるのはうれしいね』って、撮影の合間に話しました。萩原さんは数年前にもご一緒したんですけど、また違う作品で再会して関われるのは、この仕事を続けていて良かったなって思います。ちなみに萩原さんとロケ現場でお会いしたときは、本当に東島そのものでした。

――役に入り込んでいらっしゃったんですね。萩原さんの演技には絶望感と虚無感、凄みを感じました。
黒谷 試写を見たときに、東島の部屋のシーンなど、すごく印象的でした。ネタバレになるので言えないシーンも、本当に見応えがありました。

――東島も南も饒舌ではなく淡々とさえしているんですけど、言葉にはならない腹の中にある思いや決意を、お二人は見事に表現されていました。
黒谷 深水さんの公式コメントで『淡々としていながらも、内面には沸々とした思いを抱えている。物語が進むほどにどんどん心がざわついていった』とありますが、本当にそうだなと思います。

――愛する人を亡くし人生に絶望した東島と、上手くいっている状況を打破したい絶望感を持つ南、お二人の演技から本作のテーマでもある「絶望した大人」について考えさせられました。
黒谷 私の演じる沙織は、心のどこかで絶望はしていると思うんですけど、東島や南とは違うんです。2人は絶望を行動に変えるけど、沙織は抗っても現実は何も変わらないと分かっています。絶望すら通り越しちゃってる感じさえします。

映画『月の夜』(C)PYRODIVE

配信元: 週刊実話WEB

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