「すね毛ハラスメント」が流行しない社会に
「たとえ制服があってもその着こなし方によってはだらしなく見えるのと同様に、認められた規定の範囲内であってもどうしても主観的な快・不快の判定はなされるのだろうと思います。
個人的には東京都の取り組みはポジティブに受け止めていますが、こういったハプニングを組織として受け止める覚悟があればいいなと思っています。服装規定にないことをお願いしにいく人事部長はさぞかし気まずかっただろうなと思いますので」
職場の服装をめぐる問題は、ルールだけでは解決しにくい。
「ハーフパンツ可」と明記したとしても、丈はどこまでならいいのか。スネ毛は見えてもいいのか。満員電車での通勤時はどうなのか。細かく考え始めると、線引きはどんどん難しくなる。
一方で、すべてを禁止してしまえば、クールビズの意味は薄れてしまう。猛暑のなか、従来のビジネス服装を守り続けることは、明らかに時代に合わなくなっている。
東京都の取り組みは、働き方や職場の服装を見直すうえで、ひとつの前向きな試みである。ただ同時に、服装の自由度が上がるほど、「清潔感」「他人の快・不快」という、曖昧な問題が浮き出てしまう。
この夏、「すね毛ハラスメント」「スネハラ」という言葉が流行しない社会を祈るばかりだ。
取材・文/集英社オンライン編集部

