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【対談連載】千葉大学 大学院情報学研究院 情報・データサイエンス学府教授 堀内隆彦

【対談連載】千葉大学 大学院情報学研究院 情報・データサイエンス学府教授 堀内隆彦

●こぼれ話


 きれい、明るい、優しい――。私にとって色は感覚の世界。色彩を科学で理解することで、もっと色の可能性に触れることができる。新たな発見と面白さに気付かせてくれたのが、堀内先生だ。
 高校時代にプログラミングに興味を持ち、コンピューターを学んだ堀内先生の研究のスタートは手書きの文字認識。そこから、研究はデジタルカラー画像処理に移行していき、色彩の世界につながっていく。千葉大学での所属が「情報・データサイエンス学府」ということで、色彩の世界とどのようにつながっていくのか、初めて堀内先生の経歴に触れた際は、さっぱり分からなかった。「色彩の科学」を知らぬ私に、物理学のニュートンと色彩心理のゲーテを行ったり来たりしながら、面白さを解説してくださる。まさに物理と感覚に橋を架ける役割だ。
 なんとなく、自分に合う色を自分で理解しているつもりだ。似合うと思う色の服が自然と多くなり、冒険もしなくなった。だって、なんとなく似合わないと思っているから。そう、なんとなく……。
 「なんとなく」をひも解いてみると、肌や髪の色だけでなく、素材との組み合わせ、色そのものが持つイメージと自分の性格との整合性など、さまざまな要素が絡み合っている。肌や髪の色だけに合わせて選んでも、どこか違和感を抱いて、結局しっくりくる色に落ち着くのは、まさに人間の思考が影響していたり、見え方が一律ではなかったりするからなのだろう。
 触感までも色の見え方を知るための大切な要素だと語る堀内先生。視覚、環境、年齢、感度、さまざまな要素の組み合わせで無数に変化し、表現し得る色。人間の思考や認知に影響を受けるのだとしたら、ニュートンとゲーテを掛け合わせた色の世界を解き明かすのは、奥深く、時に謎深く、課題が尽きないのだろう。色を通して「人とは何ぞや」を考える面白い対談となった。
 自然がつくるもの、目が感じるもの、心が受け取るもの。どんな要素が掛け合わさって、色がその人の中にでき上がるのか、色の不思議は尽きない。堀内先生が、人の知覚を物理的に計測する「光沢感計」をつくることに挑んでいるように、ニュートンとゲーテを行ったり来たりしながら、一つ一つ明らかになっていくのだろう。色は不思議でロマンに満ちている。
(奥田芳恵)
心に響く人生の匠たち
 「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
 「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第392回(下)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。
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