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細木数子を描いたNetflix『地獄に堕ちるわよ』を見た正直な感想 → これってヴィラン版の朝ドラ…?

細木数子を描いたNetflix『地獄に堕ちるわよ』を見た正直な感想 → これってヴィラン版の朝ドラ…?

・ヴィラン版の朝ドラが続く

こちらとしては細木数子の悪どいシーンを期待して見ているのだが、このヴィラン版の朝ドラみたいなターンがとにかく長くて、なんと第4話まで続く。4話が終わった時点で、まだ数子は占い師にすらなっていない

戦後の復興とともに、細木数子が貧乏の屈辱から雑草根性で立ち上がり、キャバレーのナンバーワンから新橋のクラブのママ、銀座のクラブのママ……と、男から騙されたりしつつものし上がり、そして巨額の借金を負って転落する姿が描かれる。

違うところといえば、朝ドラは悲劇が訪れるたびに主人公が清く正しく成長していくのに対して、『地獄に堕ちるわよ』では細木数子が屈辱を糧にしてダーティーな手を使ってでも成り上がっていく……という点である。

あと、朝ドラでは出てくる男たちが主人公を支えてくれるのに対して、『地獄に堕ちるわよ』ではことごとく数子を騙して金とか純潔とかキャリアを奪っていく。

・「信頼できない語り手」としての細木数子

まあ、4話までの細木数子の成り上がりストーリーは面白いっちゃおもしろいのだが、ややありきたりな苦労話でもある。銀座のクラブのママに聞いたら、この程度の話は転がっていそうな気がするほど……。

騙される数子を見ているうちにだんだん「数子、かわいそう! がんばれ!」みたいな気持ちにさせられるから不思議である。

ここまででは思ったほど、数子の悪い部分は描かれず、むしろ「思ったより数子いいやつじゃん」と思わされる部分が多い。これこそ細木数子の人たらしな部分かもしれない。

しかし私が見たいのは細木数子が人の心と金を操っていく裏の顔の部分である。

4話までの数子のサクセスストーリーと不幸話はあくまでも、数子が自ら語った話である。人を騙すことに長けており「騙される方が悪い」と言ってのける数子は本当に「信頼できる語り手」なのか? という疑問が残る。もしかしたらここまでは大いなる伏線なのかもしれない……。

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