『コナン』は“一見さん”に優しい映画であり続けられるか
もちろん、いままでにもテレビシリーズの劇場での続編、番外編などはあることはあった。過去の『コナン』にしてからがそうだ。だが、MCUの諸作品や『マリオ』シリーズは、映画でありながら過去の映画概念そのものを破壊しながら進んでいるようなところがあり、長い目で見たとき、その良し悪しは見きわめがたい。
そして、『ハイウェイの堕天使』を目撃したいま、『コナン』映画も同様の方向へ進もうとしているのではないか、というほのかな懸念を感じる。
杞憂であるかもしれない。現実に『ハイウェイの堕天使』は、いくらかの「予習」をしてから観に行ったほうが楽しめる側面がないとはいえ、“一見さん”を拒絶している作りとはいえないからだ。
杞憂であれば良いと思う。『コナン』にはいつまでも“一見さん”に優しい映画であってほしい。わたしたちには他にも観たい作品がいくつもあり、『コナン』の「予習復習」にだけ時間を割いてはいられないのだから。

