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80年代後半の珠玉のビートリー・サウンド|ビートルズのことを考えない日は一日もなかった Vol.50

60年代ロック再評価の兆しが見えてきた

スクイーズ『フランク』

『フランク』は違った。胸ときめくスイートなメロディ、一筋縄ではいかない職人的アレンジが耳に馴染み、すぐにビートルズ心を掴まれた。このアルバムを買うきっかけとなったのは、いつものように海賊盤チェックのために出かけた西新宿の「ウッドストック」でのこと。店内に流れていた「キャン・オブ・ウォーム」が気になって、思わず店員に「これは誰ですか?」と聞いてしまった。ポールの未発表曲のような風合いの「キャン・オブ・ウォーム」目当ての購入だったが、それ以外にも「イフ・イッツ・ラヴ」「ペイトン・プレイス」「ラブ・サークル」など、佳曲が多く収録されており、このアルバムで初めて、メインのソングライターのクリス・ディフォードとグレン・ティルブルックがレノン=マッカートニーの再来と言われていたことに納得するのであった。

ほかに89年は、レニー・クラヴィッツのデビュー盤『レット・ラヴ・ルール』も話題になった。黒いジョン・レノンと前評判どおり、全編アナログ機材を用いてのサウンドはまさに『ジョンの魂』を想起させるもので、ミニマムな世界観が実に刺激的だった。最初に『ベストヒットUSA』でアルバムタイトル曲のビデオを見たときは、今の時代にこんなアーティストがいるのかと耳を疑うほど驚いた。レニー・クラヴィッツは、ここ数年の傾向であったデジタルビートからの揺り戻しであるように感じたし、CDの普及で過去の名盤の再発が始まったことも大きかったのか、徐々に60年代ロック再評価の兆しが見えてきた。

そんな背景のなか、ポールは久々のオリジナルアルバムをリリースし、待望のワールドツアーに乗り出す。

筆者がインタビューした際にもらったアンディのサイン
配信元: Dig-it

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