・お互い、「いつわりの愛」を演じながら──
ちなみにこのころになると、一緒に開くチャーハン屋の夢を語りつつ、店のメニューを煮詰めつつも、由美の架空の投資詐欺への案内は勢いを増していた。
「専用サイトにログインしろ」「IDを作れ」。私がはぐらかしながら話を続けると、「登録してくれるなら新たなチャーハンのレシピを教えてあげる」と、色気じかけならぬ炒飯じかけまで繰り出してきた。
向こうが欲しいのは、私が “詐欺のシステム” に入ること。私が欲しいのは “詐欺師のレシピ”。一進一退の真剣勝負。お互い、「いつわりの愛」を演じながら、緊張感あふれる駆け引きが続いていった。
私と由美のチャーハン物語は、どんな結末を迎えるのか。我々の関係の終わりが見えてきた頃、由美が繰り出した意外な一手とは? 炒飯女王:第4話「ハワイアン炒飯」編に続く──。
執筆:迷惑メール評論家&チャーハン探求家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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