モノを選ぶ目をどう養いましたか?
ディテールの違いを細かく見比べてどれがいいかを判断する。「僕の場合、ボタンの付け方や生地の風合い、縫い方の違いなど、細かい部分をじっくりと見比べながら『どれがいいか』を自分なりに判断してきました。学生時代は、ブランド名やディテールの違いを友人同士で語り合うことが楽しみでしたね。『どこの靴がいい』とか『この服は作りがいい』とか。仲間と話しながら、そういった基準が作られていったのかもしれません」
服を身につけるうえで大事にすべきことは何ですか?
いいものを長く使って馴染む過程を楽しむ。「結局はスタンダードなものを大事にすることだと思います。いいものをちゃんと手入れして長く使う。長く使うことで生まれる変化を楽しむ。服って新品が一番かっこいいわけじゃないんですよ。着ているうちに体に合ってくるし、色も少しずつ変わってくる。そうやって馴染んでくる感じが面白いんです」
ものを長く使うために大切にしていることはありますか? 日頃からの小さな手入れの積み重ねです。「ちょっとした手入れを欠かさないことが大事だと思います。靴なら保管する時にはシューレースを外してシューキーパーを入れておく。毎日同じものを履かない。ソールが減ってきたら交換をする。特別なことではなく、当たり前のことを当たり前に続けることが、長く使うためには1番大切です」