最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「出渕監督のOKが出ない」新作『パトレイバー EZY』スタッフの「メカ中心」制作秘話!

「出渕監督のOKが出ない」新作『パトレイバー EZY』スタッフの「メカ中心」制作秘話!


『機動警察パトレイバー EZY』より。「30年後」の世界のレイバーはどうなっている? (C)HEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会

【画像】おっ、零式じゃん! こちら本作用に調整された令和最新版「AV-X0 零式」です

『EZY』で躍動する数々のレイバーの、制作の舞台裏

 HEADGEAR制作の完全新作アニメーション『機動警察パトレイバー EZY(イズィー)』が、2026年5月15日(金)より全3章構成で順次劇場公開となります。そのメカニカルデザインを担当した海老川兼武氏と、CG監督を務めた森泉仁智氏の、監督・出渕裕とともに積み上げた制作の舞台裏を明かすオフィシャルインタビューが到着しました。

 海老川氏はEZY版「零式」の制作について、「イングラム」の後継機とわかるスタイリングへの調整を軸に語っています。過去の立体物で見られた異形なバランスを抑えつつ、出渕監督監修のもとでブラッシュアップを重ねたとか。CGならではの課題として人物とのスケール感の調整も挙げており、コックピット周りの対比処理が最も難しかったと明かしました。

 森泉氏は「イングラム」の3Dモデル制作において、出渕監督のOKがなかなか出ず何度も修正を繰り返したエピソードを明かしています。イングラムは特に、内部構造まで理屈の通った設定状態があり、そこを加味して3Dが可動するように作っているそうです。また、作画のキャラクターとCGのレイバーが画面上で乖離しないよう、コマ抜きをメインとした動き作りや、セルになじむ質感表現など、複数の観点から調整を行ったといいます。

 新作の「パトレイバー」はどのように動き、どのような姿を見せてくれるのか。おふたりの話から、その一端が伝わってきます。

 本作『機動警察パトレイバー EZY』は、おなじみ「パトレイバー」シリーズの新作アニメーション作品です。労働人口減少の一途を辿る2030年代の日本が舞台で、AI技術による自動化が進んだ社会において、かつて最先端技術だった汎用人間型作業機械「レイバー」は、社会基盤を支える一部として定着する一方、自立型ロボットへの代替が進み、もはや時代遅れとなりつつありました。そのような時代においても、特車二課第二小隊は旧式の「98式AVイングラム」をチューンナップした「AV-98Plusイングラム(イングラム・プラス)」とともに、新たなテクノロジー犯罪に立ち向かいます。

 3章構成の第一弾「File 1」は2026年5月15日(金)、全国の劇場にて公開予定です。


『機動警察パトレイバー EZY』より (C)HEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会

メカニカルデザイン 海老川兼武氏インタビュー全文

海老川氏「3DCGでアップデートされたレイバー達も大きな見どころのひとつ」

――メカのデザイン、CGについて注目のポイントや制作に関するエピソードがありましたら教えてください。

やはり「零式」の登場はビックリしましたよね。今回自分が担当させて頂いたのは、3Dモデルに起こすためのフォルムの調整とディテールアップの作業でした。

出渕監督からは「イングラムの後継機とわかるスタイリングに調整して欲しい」とのオーダーをいただきました。過去に商品化された立体物などは異形なバランスに寄ってる感じのものが多いのですが、EZY版の「零式」はその辺り少し抑えた感じになっております。

 子供の頃から大好きだったあの「零式」を、オリジナルデザイナーでもある出渕監督監修の下でEZY版としてあれやこれと相談しながらブラッシュアップできる作業は、本当に幸せでした(笑)

――デザイン、CG制作する上で苦労した点やこだわったポイントはありますか?

CGは構造上の嘘がつけない側面があるため、人物との対比(主にコックピット関連)のスケール調整が最も苦心したポイントでした。また、モデリングの為に情報量を上げる作業もやはり大変でしたね。第3話にはコミック版にしか登場しない「EX-13」という機体の内部フレームが登場するのですが、こちらもまずは外装を含めて全体をデザインし、そこから内部構造を詰めていくという段取りを踏んでおります。

――ご自身が特に気に入っているメカはありますか? そのポイントもあわせてぜひ教えてください。

私の担当ではないのですが、やはり「イングラムプラス」ですね。「イングラムプラス」が凄いのは、EZYのどの版権イラスト見ても、一目でちゃんと「EZYの新しいイングラム」ということがわかるんですよね。違和感なくイングラムと認識出来るのに、ちゃんと新しいイングラムになってる。元のイングラムから意図的にラインを外した肩の形状が、すごくフックになってるのだと思います。

自分が担当した中だと…OPにチラッと登場したりもしてるのですが、そちらはまた別の機会に……。

――レイバーは汎用人間型作業機械=「働くロボット」という印象が強いですが、そのリアリティを出すために意識している点はありますか?

例えば90年代の建設機械などもゴツゴツしたイメージが強かったですが、現代では流線型のきれいなラインが入っていたりもします。そういう30年の進化をレイバーにも重ねられたら良いなと、意識しました。

過去作は「10年後あるかもしれない未来」に存在するレイバーという立ち位置でしたが、今回はその「あるかもしれないレイバーがあった世界の30年後」という少し難しい立ち位置です。

元の世界観を壊さぬよう、パトレイバーにほんの少しだけでも新しい「30年の進化」を残せたらいいなと思っています。

――最後に、EZYの魅力を改めて教えてください。

久し振りとなる新作『パトレイバー』です。長年応援してくださっているファンの皆様にも、今回初めて触れる方にも楽しんでいただける楽しい作品になっていると思います。

新しい特車二課の面々が織りなすドラマと一緒に、3DCGでアップデートされたレイバー達も本作の大きな見どころのひとつになってると思います。ぜひ劇場のスクリーンでその動く姿をチェックしてみてください!


『機動警察パトレイバー EZY』より、イングラム・プラス2号機 (C)HEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ