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1週間前にネットで読んだ記事を3つ思い出せる? 精神科医が警告「情報過多」が心を弱らせるメカニズム

1週間前にネットで読んだ記事を3つ思い出せる? 精神科医が警告「情報過多」が心を弱らせるメカニズム

精神科医・平光源氏のもとには、原因不明の体調不良を抱えて複数の病院をたらい回しにされた末に訪れる患者が後を絶たない。平氏はその多くは病気ではなく、ネットやテレビの情報が引き起こした不必要な不安と緊張によるものだと言う。

 

書籍『頑張れないんじゃない、頑張りすぎただけ』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成し、情報過多の時代に心と体を守るための「情報の断捨離」の重要性を説く。

頭を働かせるために、頭を空っぽにする

精神科の外来診療をやっていると、現代人は本当に情報に振り回されているなと思わされます。

例えば脳梗塞という病気を例に取りましょう。

この脳梗塞。

代表的な「心配をもたらす症状」に、めまいと吐き気があります。

まずこの「めまい」という症状について。

人間は「動脈」の血流量と「静脈」の血流量が大体同じだと、何も症状が起きません。
ところが何らかの緊張を感じると、筋肉が緊張し事態は変わります。

身体の中心部を通る動脈と違って、静脈は筋肉の間を出たり入ったりしています。

ですから、緊張した筋肉に圧迫されると、当然つぶされて、血流が悪化するのです。そうなると静脈を通れない血液の一部は心臓に戻ろうとする時、リンパ管を通らざるを得ません。

これが耳の周囲で起こると軽めの「内リンパ水腫」と呼ばれる現象となり、めまいや耳鳴りの原因となるというわけです。

ところが、めまいや耳鳴りが起こると、なまじテレビで仕入れた知識があるので脳梗塞ではないかと多くの人が心配されます。

もちろん脳外科に行ってCTを撮っても「異常なし」の判断。ところが今度は症状の原因が特定できないことに余計に不安は募り……。

その結果、筋肉が緊張して、まためまいが起こるという悪循環を繰り返してしまうのです。

ネットの情報を鵜呑みにして病気と勘違いしてしまう

特に、秋口、木枯らしが吹いてマフラーもせずに首を冷やすと筋肉が緊張して、先ほどのようなシステムが働きます。

もちろんこれはなんの異常でもありません。

それなのに、ネットの情報を鵜吞みにして、そのめまいを病気だと勘違いしてしまう方が多いこと。

11月の急に冷え込んだある日、全く同じめまいを訴える、4名の新患を診察したことがありました。

「なんだか、4クラスの授業を受け持って、すべてのクラスで同じ話をする学校の先生のようだな」と思ってしまうほど症状が一致していました。

続いて「吐き気」について。

この症状もテレビではよく脳の重大な障がいを表すサインと紹介されます。

しかし、心と体は表裏一体。

精神科的には多くの吐き気は、「受け入れたくない」という思いが、体に現れたものととらえます。

漫画やドラマで、新米刑事が、「俺が犯人を捕まえます」といきがって事件現場に乗り込む場合。その現場のむごさに、「おえーっ」と吐いて、ベテランがやれやれと介抱している画が思い浮かびませんか?

人間は、受け入れたくないことがあると、嘔気が出ます。

もちろんそれ自体は病気ではありません。

最近は職場に行こうとすると吐き気が出たり、実際に吐いたりする方が増えています。

これもまた「脳の病気」と誤解していろんな病院を受診しては原因が分からず、不安からさらに別の病院を受診される方を見かけます。

原因が特定できないのは、不治の病だからではありません。

体の正常な反応の中でただ症状が起こるだけなのです。

それなのに、余計な病気をネットの中で発見し、無駄な不安や緊張を引き起こして症状を悪化させています。

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