ビリヤード場で鳴った通知
日曜の午後、大学時代の友人とビリヤード場に出かけていました。前日まで彼女には「日曜は家にいる」と伝えていました。深い意味はなく、急に誘われて予定が変わっただけでした。伝え直せばよかったのに、なんとなく言いそびれたまま、店に入ってしまったのです。
キューを構えていると、スマホに通知が届きました。彼女からのメッセージで、画面には「今どこ?」と表示されています。正直に「ビリヤード場」と打とうとして、指が止まりました。最近「休みの日に会う時間が減った」と言われたばかりだったのを、ふと思い出したのです。
写真フォルダを開いた指
スマホの写真フォルダを開いて、少し前に自分の部屋で撮った写真を見つけました。散らかったテーブルを撮っただけの、何の変哲もない一枚です。これを送れば「家にいる」で押し通せる。
「家でゴロゴロしてる」という一文を添えて、写真を送信しました。送った直後、気まずさがありました。でも、その気まずさよりも「面倒な会話を避けられた」という安堵の方が大きかったのです。その時、冷静に考えていれば、壁に時計が映り込んでいることに気づけたはずでした。
