4月9日、「世界一多忙な外相」と揶揄される王毅・中国外相が訪朝し、翌日、金正恩総書記が王毅氏を満面の笑みで出迎えた。
トランプ訪中の前に3首脳そろい踏みを狙う?
「恐らく正恩氏が訪朝を懇願したのでしょう。トランプ米大統領は、5月14〜15日に北京を訪問する予定です。そのことから類推すると、トランプ訪中の前に正恩氏が訪中を希望し、そのための調整ではないでしょうか。あるいは昨年9月、北京で習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、正恩氏の3首脳そろい踏みが世界を驚かせましたが、今度はその再現とばかりに習・トランプ・正恩の3首脳そろい踏みを実現したいとの画策かもしれません」(国際ジャーナリスト)
正恩氏は、凄まじいイラン空爆を目の当たりにし、殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の二の舞いになりたくない。それを阻止するためにトランプ氏の懐に飛び込もうというウルトラCである。
石油不足で崖っぷち ロシアから中国へ緊急SOS
「あるいは現在、北朝鮮は急速な石油不足と経済悪化に苦しんでいます。いよいよ中国頼みを復活させなければならない崖っぷちに追い込まれたかでしょう」(北朝鮮ウオッチャー)
ここ最近まで、北朝鮮はウクライナ戦争への派兵など軍事協力の見返りとして、ロシアから石油の提供を受けてきた。
「ところが、イラン戦争によって石油価格は急上昇し、世界各国はロシアの豊富なエネルギー供給を望んでいます。ですからプーチン氏は、北朝鮮に格安で渡すよりも、高く買ってくれる他国に与えた方が外貨を稼げる。そのため、北朝鮮行きのエネルギーが滞り中国にSOSを出した。ロシアは派兵代金や核心的な軍事技術を出し渋っていますから、『それなら中国だ』と都合よく乗り替えた」(同)
