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15歳でトヨタ工場→世界20カ国へ。高卒作業員がForbes U30に選ばれた理由「キャリアって、ぐちゃぐちゃでいい」

15歳でトヨタ工場→世界20カ国へ。高卒作業員がForbes U30に選ばれた理由「キャリアって、ぐちゃぐちゃでいい」

スタジオパーソルでは「はたらくを、もっと自分らしく。」をモットーに、さまざまなコンテンツをお届けしています。

今回お話を伺ったのは、一般社団法人HASSYADAI social(以下、ハッシャダイソーシャル)の共同代表理事・三浦宗一郎さんです。中学卒業後にトヨタ自動車の企業内訓練校へ進み、10代で工場のライン作業をしていた三浦さん。「あのころは毎日仕事に行くのがつらかった」と語る彼は、今やForbes JAPAN 30 UNDER 30に選出され、新しいかたちの成人式『CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式』を仕掛ける注目のリーダーです。

「キャリアって、ぐちゃぐちゃでいいんですよ」と話す三浦さんに、自分らしくはたらくヒントを伺いました。

教師の夢を抱きながらも、大学進学をあきらめた学生時代

──学校講演事業や教育プロジェクトを通し、若者が「自分の人生を自分で選択していい」と気付くきっかけをつくる活動を幅広く手がけられている三浦さん。過去には教師を目指していた時期があったと伺いました。

15歳でトヨタ工場→世界20カ国へ。高卒作業員がForbes U30に選ばれた理由「キャリアって、ぐちゃぐちゃでいい」

実は、母親の教育方針がちょっと変わっていて、「三浦家には尊敬できる大人がいないから、外で探しなさい」と言われて育ったんです。

そんな中で、学生時代は担任の先生やサッカーのコーチをはじめ、周りの大人にお世話になる機会が多く、とくに中学2年生のときの担任の先生がすごく好きで。たまに授業を放り出して「今日は授業しません!」と、楽しい時間をつくってくれる先生でした。

その先生が、「教師の仕事は、教え子の記憶にずっと残る。こんなにも人の人生に関われる仕事はなかなかない」と話していたのが印象的で。当時中学生だったぼくは純粋に「大人になったら先生になりたい」「人の人生に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

──その後、高校進学ではなくトヨタ自動車の企業内訓練校(トヨタ工業学園)に進まれたのは、どのような背景があったのでしょうか。

家庭の経済的な事情もあり、高校・大学への進学をあきらめたんです。そこで、周囲の勧めもあって、トヨタの訓練生として生徒手当をもらいながら学べるトヨタ工業学園へ進むことを決めました。トヨタ工業学園では、並行して通信制高校の卒業資格を得られるので、最終学歴が高卒になるんです。

自分の置かれた環境を考えると「ここに行くしかない」という感覚でしたね。

──教師ではなく自動車の企業内訓練校へ。夢をあきらめることに、葛藤や迷いはなかったのでしょうか?

もちろん、決断するまでにはかなり長い時間をかけたと思います。「本当にこの道でいいのか」と。

先生からは「教師を目指すなら国立の高校に行ったら?」と言われたり、周りから反対の声もあったりしましたが、当時のぼくは自分の選択を正解にするために、納得できるポイントを必死に探していました。お給料をもらったら家族を食事に連れて行こうとか、「自分はもう親の援助なく自立できるんだ」とか。心の底からの「やりたい」ではなかったはずだけれど、当時の環境がすべてだったから、どうにか自分を納得させるために、応援も反対も時間をかけて必死に力に変えていた気がします。

工場のレールに乗るような毎日を変えてくれた、ひとつの考え方

──トヨタ自動車に入社してからは、工場のラインで働かれていたんですよね。当時のお仕事はどうでしたか?

15歳でトヨタ工場→世界20カ国へ。高卒作業員がForbes U30に選ばれた理由「キャリアって、ぐちゃぐちゃでいい」

正直、人生で一番しんどかった時期だったと思います。同じことの繰り返しで、変わり映えのない毎日。

平日会社に行くのがつらくて、無理やり自分を奮い立たせていました。「仕事終わりに友達とご飯に行こう」など、仕事とは別の楽しみをつくって、それだけを支えに生活を送っていましたね。

──はたらくのがつらい時期を経て、どのように今の前向きな三浦さんへと変わっていったのでしょうか?

ある日、沖縄からやって来た従業員の門口さんとの出会いが転機でした。門口さんは、どんなに単純な作業でも、鼻歌を歌いながらめちゃくちゃ楽しそうにやるんですよ。「なんでこの人、こんなに楽しそうなんだろう」って。

仕事がつまらないのは環境のせいだとずっと思っていたのに、同じ工場のラインで、同じ作業をしながら鼻歌を歌っている人がいる。「もしかして、つまらなくしていたのは自分自身だったのか」とハッとしたんです。門口さんのはたらく姿や言葉から、仕事の楽しさは「環境 × 自分のスタンス」の掛け算で決まるのだと学びました。仮に点数が、環境100でも、自分のスタンスが0なら、結果は0点。逆に環境が1でも、スタンスが100なら100点になる。

そこからはまず自分を変えようと思って、元気よく挨拶したり、先輩をご飯に誘ったりと、職場を明るくする努力を始めてみました。そうしたら、ぼくのはたらく工場ラインが明るい雰囲気に変わっていった感覚があって、自分の人生もどんどん楽しくなっていった。

門口さんとの出会いと当時の経験が、今のぼくのはたらき方の根幹になっています。

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