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【天才か】奄美大島で「音楽で育てた黒糖焼酎」を飲み比べたら舌の上でフェスが始まってた / 鹿児島県奄美市「西平酒造」

【天才か】奄美大島で「音楽で育てた黒糖焼酎」を飲み比べたら舌の上でフェスが始まってた / 鹿児島県奄美市「西平酒造」

先日、人生で初めて奄美大島の地を踏んだ私(耕平)。で、奄美といえば私みたいな飲んべえには、奄美ならではの「黒糖焼酎」は外せない。

せっかく来たなら飲むだけじゃなく、作っている現場も見てみたい。ふと思い立ち、到着後に見学できる酒蔵はないかと、慌ててネットで検索した。

で……ダメもとで予約したら、なんと見学がOK! ラッキーと思って、軽い気持ちで向かった酒蔵で待っていたのは、私(耕平)の想像の遥か斜め上をいくトンデモ体験だったのだ──。

【画像】酒造の魅力を全力で語ってくれる社長

・えっ、この方が酒造の社長さん?

伺ったのは、奄美市名瀬(なぜ)の小俣町(こまたちょう)にある「西平酒造」。1927年(昭和2年)創業、約100年の歴史を持つ老舗の酒蔵だ。

街中にひっそりと佇む工場の壁には、「奄美特産黒砂糖焼酎」の文字と、かすれた屋号の看板。このレトロ感、もうそれだけでテンションが上がってしまう。「こういう町工場みたいな酒蔵、好きなんだよな~」なんて思いながら入口へ向かう。

そんな軽いノリのおっさんが、この直後から3段階くらい面食らうことになる。その入口はこうだ。

待つこと数分。笑顔で出迎えてくれたのが、四代目代表取締役の、西平せれなさんだ。

えっ、この方が社長さん?

いや、ギャップがすごすぎる……私の中の「酒蔵の社長」のイメージといえば、貫禄たっぷりで職人肌の年配の方。

それを良い意味で裏切った、にこやかで話しやすい女性……しかも社長業もこなしつつ、ミュージシャンとしての顔も持つのだとか。いきなり、私の脳は完全に渋滞した。

・黒糖焼酎ができるまで

まず案内されたのは、黒糖焼酎を仕込む製造エリア。ガラッと引き戸を開けた瞬間、ふわっと麹の甘い香りが鼻をくすぐる。

それでは、せれなさんに案内してもらいながら、黒糖焼酎ができるまでの工程をざっと追ってみよう。

① 約400kgのお米を、ドラム式の設備で洗って蒸す(1回の完全仕込みで660kg)。蒸した米に白麹菌を振りかけて馴染ませる。

②「三角棚」に移して温度管理しながら発酵。翌朝には米麹が出来上がる。

③ 米麹・酵母・水を「甕(かめ)」に入れて5日間発酵(これが一次仕込み)

④ 溶かした黒糖と合体させ、タンクでさらに2週間発酵(二次仕込み)

⑤ 出来上がった「もろみ」を蒸留機で蒸留

⑥ 貯蔵タンクに移して、最低1年寝かせて出荷

ちなみに一次仕込みを「甕」でやるのが、西平酒造のこだわりポイントだという。そして1回の仕込みで出来るのは、原酒のまま瓶詰めすれば、一升瓶で約800本。約100年続く伝統の技、まさに職人仕事である。

ここまでの話を聞いただけでも十分に面白いのだが、本番はこの後にやってきた──。

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