多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。
連載の第53回目は、科学的な統計分析によって「ストロークス・ゲインド」の発想を生み出しゴルフ界にデータ革命を起こしたマーク・ブローディのメソッドを紹介する。
「ブローディ」メソッドの肝! 自分のゴルフの〝確率〞を知り合理的にプレー・練習をしよう

「ジョーダン・スピースもブローディのメソッドを活用している」
メソッド1 パッティングよりもロングゲームがスコアを左右する
平均スコア100と80。20打の差がある2人のデータを分析すると、パット数の差は平均3打しかない。つまりスコア差の85%をショットが占めるのに対し、パットは15%しか貢献していない。じつはパットよりもショットのほうがスコアへの影響度が大きいのだ。

アマチュアにとってはとくに、パッティング以上にロングゲームや飛距離がスコアに貢献している
メソッド2 パーオン率を正しく知らなければマネジメントできない
アマチュアの場合、正確なデータを取ったりSGを算出するのは難しいが、150と100ヤードそれぞれからの正確なパーオン率は知っておくべき。記憶に残るナイスショットの印象に引っぱられて、自分の正しい確率を知らないアマチュアは多い。


できれば10ヤード単位でのグリーンオン率、最低でも残り150と100ヤードからのグリーンオンの成否は記録しておこう。
何メートルのパットが何%で入るかを正しく把握する

パッティングの精度は主観による印象に基づいているケースが非常に多いので、何メートルのパットが何割入るのか、距離ごとのカップイン率を記録してみよう。
これを知ることで無謀なパッティングが減り、3パットを確実に減らせる。
己のプレーを正確に分析することが上達への近道
統計学の専門家であるマーク・ブローディは「ストロークス・ゲインド(SG)」という概念をゴルフ界に持ち込んだことで有名です。SGとは、全選手の平均値に対する相対的な優劣を示す数値。パーオン率やパット数などはコースの難易度などによって大きく変動しますが、その選手のショットやパットがほかの選手よりどれだけ優れているか、スコアにどれだけ貢献しているかは、SGの概念によって判断しやすくなったのです。今やSGはPGAの公式データでも採用され、多くのトッププレーヤーが基準にしています。
アマチュアがSGを算出・分析するのは難しいですが、印象ではなくデータを重視するブローディの考えは取り入れるべきです。自分のストロークの結果を記録、分析することは、上達のためにもスコアメイクのためにも必要なことです。
メソッドを習得Step1 ドライバーの飛距離と次打への影響を記入

ドライバーショットの飛距離と結果を記録する。飛距離は、目印となる吹き流しやゼブラポールなどを基準に概算し、結果は次打が打てる状況かどうかによって評価する。

IPやバンカー、吹き流しなどの目印を基準に飛距離を概算

曲がったかどうかよりも、次打が打てるかどうかで評価

