最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
【41歳の幕内力士】鉄人・玉鷲関が語る「22年間休まない」秘訣と秘密の力士ファイルとは?そして今日も土俵に立ち続ける…

【41歳の幕内力士】鉄人・玉鷲関が語る「22年間休まない」秘訣と秘密の力士ファイルとは?そして今日も土俵に立ち続ける…

対戦相手を分析した「力士ファイル」は戦ってきた歴史の財産

「力士ファイル」について語ってくださった玉鷲関

「力士ファイル」について語りながら「厚みはこれくらい」と表現してくださっている様子。玉鷲関の長い現役生活を物語っている。

──対戦相手の研究はどうされていますか?

「研究というか、対戦したときのことを日記のように書いています。若いころは研究しようと思っても、どうやったらいいのかわからなかったのですが、考えを言葉にして書き出してみるといいよ、と人にすすめられました。自分の体の調子がどうだった、当たりがこうだった、こういう攻め方をした、勝った負けた、どんな気持ちだった、というのを書いています」

──玉鷲ノートですね!

「力士ごとに整理したファイルだから、すごく分厚いですよ。いろんな人と何度も当たっているから、1人だいたい30~40枚分あって、毎場所番付順に並べています。髙安関のだけ、他の人よりちょっと厚い(笑)」

──お互い、幕内長いですもんね。髙安関とは仲が良い?

「よく話しますよ。髙安関は自分より6歳年下ですけど、中学卒業で入門しているから、入門は1年しか変わらないんです。引退した力士はファイルから外します。宝富士関とか、年が近い力士が引退していくのはさびしいですね。最近は引退した力士のファイルがかなり増えてきました」

──引退した力士のファイルが多いというのは、玉鷲関がいかに長く現役をつとめているか、という証ですね。引退した力士の分も取っておいているんですね。

「戦ってきた歴史なので、自分の財産です」

──ノートはいつ書いているのですか?

「取組が終わったあとの夜か、翌朝の稽古が終わってからです。忘れないうちに書いています」

“公言できる目標”を立てられるようになることが今の目標

今後の目標について語る玉鷲関

──幕内最年長であり、連続出場記録を伸ばし続けている玉鷲関ですが、若手の力士に伝えたいことはありますか?

「師匠からは、言葉じゃなくて態度で伝えるようにと言われています。伝えたいことはたくさんありますが、感謝の心は持っていてほしいなと思います。相撲界にいると、恵まれていると感じることがいろいろありますが、それを普通だと思わないことですね」

──五月場所への意気込みを聞かせてください。

「番付が下がりましたが、落ちないように意識するんじゃなくて、上げることを意識していきます。一日一番という言葉がありますが、自分の場合は一番も数えません。目の前の取組に専念するのみです」

──今後の目標を聞かせてください。

「うーん……」

(少し間をおいて)

「こういう目標があります、と言えるようになるのが目標でしょうか……。これからどうしたいんだ、どうなりたいんだというのを毎日、自分自身に問いかけています。“鉄人”とか“元気”と言われているのは外側の自分ですが、リアルな自分は内側にあります。内側を知っているのは、自分と家族だけ。外側と内側を同じレベルにもっていけたらいいですね。そのために努力しています」

次回の【特別編】では、土俵の外の玉鷲関にフォーカス。お相撲ファンの間で話題の趣味の手芸についてなど、アーティスティックな一面をご紹介します(近日公開)。

玉鷲一朗(たまわし・いちろう)/1984年11月16日生まれ、モンゴル出身

玉鷲一朗(たまわし・いちろう)
1984年11月16日生まれ、モンゴル出身。片男波部屋所属。ホテルマンを目指していたが、相撲をやろうと思い立ち、東京の大学に留学していた姉を頼って来日。2004年一月場所初土俵、2008年一月場所で新十両、同年九月場所で新入幕。2019年一月場所、2022年九月場所と2度の幕内最高優勝を遂げる。

玉鷲関が所属する片男波部屋

片男波部屋
1961年、12代片男波(元関脇 玉乃海)が二所ノ関部屋から独立して創設し、第51代横綱 玉の海を輩出。1981年に元関脇 玉ノ富士が継承し、玉春日、玉乃島ら関取を育成。現在は元関脇 玉春日が師匠をつとめ、伝統を守りつつ後進の育成に力を注ぐ。
片男波部屋 オフィシャルサイト

インタビュー・文/糸井千晶(cocon) 撮影/米玉利朋子(G.P.FLAG) 構成/MonoMax編集部

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

配信元: MonoMaxWEB

あなたにおすすめ