一見ユニークなスイングの見た目とは裏腹に、優勝のほかトップ10フィニッシュは11回。抜群の安定感を誇る金子駆大のスイングを徹底解説する。
トップ~切り返し

【Point】体重移動が行なわれても捻転差が保たれている(写真右)
トップ
かなりコンパクトですが、ここが金子選手のトップとなります。体の回転は十分に行なわれており、このアングルから右肩がわずかに覗いているのがその証拠。両腕がほぼ重なって見えていることから、体の正面から腕が外れていないこともわかります。体の正面に腕があるからスイング軌道が安定し、精度を生み出すのです。
切り返し
トップから骨盤が少しターゲット方向へスライドします。この動きによって左足に体重が乗って、力を出す準備が整う。このとき胸は右うしろを向いたまま下半身が動いており、金子選手の驚異的な体幹の柔軟性が伺えます。上半身と下半身の捻転差はさらに大きくなり、より大きなパワーを溜めることができるのです。
ダウンスイング

【Point】両腕のポジションは体の正面をつねにキープ(写真右)
シャフトが地面と平行になるあたりで上半身も徐々に加速し、下半身とのねじれが解消していきます。このとき右ワキが開かないよう、左肩を外転する方向に力を入れないと体幹の回転に腕が追いつかず、振り遅れてしまう。ですが、金子選手はここでも完全に胸の前に両腕がある。これがインパクトの再現性を高めているポイントです。
【神ワザPoint】

ダウンスイングでこれほどまでに、シャフトがしなっている選手をほかに見たことがありません。クラブがまだトップに向かう途中で切り返すため、グリップとヘッドが逆方向へ動きます。その結果、中間に位置するシャフトに強烈な負荷がかかる。しなりを活かすことによってムチの原理が働き、ヘッドが効率よく加速します。

