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読売テレビ・中谷しのぶアナに聞く「相手に寄り添う」本当の意味。被災地取材で見つめた言葉の重み

読売テレビ・中谷しのぶアナに聞く「相手に寄り添う」本当の意味。被災地取材で見つめた言葉の重み

大好きな祖父母に伝えたいという思いが言葉選びの軸に

現場で取材した状況や被災者の方が伝えたい思いを視聴者へ届けるために、どのような準備をされていますか? 原稿はご自身で書かれるのですか?

中継の原稿は自分で書いています。取材で見たこと、聞いたことを文字に起こして、どういう構成にすれば分かりやすく伝わるか、本社と連絡を取りながら組み立てています。放送までの限られた時間のなかで、本番ギリギリまで推敲して仕上げていきます。

原稿を作るうえで一番重視していることは?

テレビの向こうで情報を待ってくださっている視聴者のみなさんに、正しく伝わる構成にすることですね。そこでいつも意識しているのが、90代の祖父母の存在です。ずっと応援してくれている、私にとってお守りのような存在で、二人が聞いて理解できるかどうかが、ひとつの判断基準になっています。

不特定多数ではなく、身近な人の顔を思い浮かべるんですね。

そうなんです。二人に伝わる言葉を選ぶことで、結果として、カメラの向こうの多くの方にも届くのではないかと考えています。

最後に、身近な人が悲しみのなかにいるとき、どう寄り添えばいいのか。anna読者にメッセージをお願いします。

うーん、難しいですね。私も教えてほしいくらいです(笑)。あえて挙げるなら、やっぱり「聞くこと」でしょうか 。限られた時間のなかで相手の思いをすべて理解するのは難しいですが、聞いて受け止めることはできると思うんです。その積み重ねを大切にしたいと感じています。変にフィルターをかけず、そのまま受け止めること。何かしてあげようと構えるよりも、まずはそこからなのかなと思います。

「相手の立場に立ちながらも、決めつけない」という言葉が印象的でした。相手の思いを決めつけず、そのままを受け止めるという姿勢は、報道の現場だけでなく、私たちの日常にも通じるものがあるのではないでしょうか。被災者の声に耳を傾け、丁寧に伝え続ける中谷さんの言葉は、これからも多くの人に届いていきそうです。

中谷しのぶ

2011年に読売テレビに入社。2017年より『かんさい情報ネットten.』(月〜金・夕方4時50分〜)のメインキャスターを務める。2024年の能登半島地震では発生直後から現地入りし、被災地の現状を取材。その後も継続的に、現地の声に寄り添いながら報道を続けてきた。現在は報道の第一線で活躍する傍ら、後輩アナウンサーの育成にも力を注いでいる。

写真/松井ヒロシ 文/内山真紀

配信元: anna(アンナ)

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