無人販売は、便利さだけでなく「循環」の拠点にもなりうる
中谷代表は、無人販売を事業効率化の手段だけでなく、より身近で、よりやさしい買い物体験につながるモデルだと捉えている。人件費を抑えられるぶん、お手頃価格を実現しやすく、物価高の時代でもファッションを楽しむきっかけをつくれる。また、RELOOP STOREでは「服を循環させる拠点」を全国に増やし、アパレルの廃棄問題の解決にもつなげたい考えだという。無人販売店は、便利・安心・快適という条件を満たした先で、買い物そのものの価値や、衣類との付き合い方まで変えていく可能性を秘めているのかもしれない。
買い物は本来、ただ物を手に入れるだけでなく、気分が上がったり、新しい自分を見つけたりする時間でもある。無人販売店が広がる今だからこそ、問われるのは「人がいないこと」ではなく、「人がいなくても安心して、心地よく過ごせるか」だ。便利さだけで終わらない無人店舗づくりが、これからの小売の質を左右していきそうだ。

【取材協力】
株式会社UPBEAR
代表取締役 中谷 駿志
無人洋服販売店 RELOOP STORE
https://www.up-bear.com

