こんにちは。教育ジャーナリストの佐野倫子です。現在、私は東京大学大学院情報学環教育部に在籍しながら、仕事や家庭と並行して勉強を始めました。この場所に来て、いちばん強く感じたこと。それは、大学院という場所では、年齢のことを気にしている人は、ほとんどいないということでした。今回は、大学院が気になっている社会人の方に向けて「学び直し完全ガイド」をお届けします。
大学院は若い人ばかり!?答えは“No”!!
私も入学前は、「若い人ばかりだったらどうしよう」「今さら勉強なんて浮いてしまうのではないか」と、正直かなり身構えていましたし、実際に面接前には、周りの受験生がみんな若くて賢そうに見えてしまい、帰りたくなるような気持ちになったこともありました。
けれど、実際に入ってみると、そこには20代の学生だけでなく、仕事を持つ30代、40代の社会人も自然に混ざり合い、それぞれが自分のテーマを持って学んでいて、年齢ではなく「何を知りたいか」「何を問いとして持っているか」でつながっていたんです。
そしてもうひとつ印象的だったのは、社会人で学びに来ている人たちが、驚くほど生き生きとしていることでした。忙しい仕事の合間を縫って授業に参加し、議論をし、また職場に戻っていくその姿は決して余裕があるわけではないのに、不思議とどこか楽しそうで、それはきっと、自分で選んだテーマについて、自分のために学んでいるからなのだと思います。
では、社会人が大学院に行きたいと思ったら、まず何から始めるべきでしょうか?
「社会人 大学院」「働きながら大学院」「大学院 社会人 入り方」などで検索している方の多くが気になっているのは、おそらくここだと思います。
大学院進学は思っているよりも“情報戦”です。そしてそのスタートは、入試の約1年前から動くのが理想です。たとえば、4月入学を目指す場合を例にとると、多くの大学院では
- 夏〜秋:募集要項公開
- 秋〜冬:出願
- 冬〜春:試験・面接
という流れになります。つまり、前年の春〜夏には、「どこで何を学びたいのか」を考え始めておくと、かなりスムーズです。まさに今の時期から動いて、来年ギリギリ間に合うスケジュール。もう少し詳しく見てみましょう。
情報収集は「大学院サイト」と「説明会」から始める
まずやるべきことは、とてもシンプルです。気になる大学院の公式サイトを見ること。そして、最新の募集要項を読むこと。
私は募集要項を印刷して、マーカーで線を引きながら読み込みましたが、これはぜひ。そこに書いてあることが、大学院側が求めているすべてだからです。
入試のタイプを注意深く見れば、社会人特別枠、社会人入試というフレーズがあるかもしれません。この場合、筆記試験一発勝負というよりも、研究計画書や志願書、英語力証明書、面接で突破できることも多いので、ぜひ興味のある大学院の書類をじっくり見てください。
そのうえで、説明会(オンライン含む)には必ず参加してほしいと思います。最近は社会人向けに、夜間やオンラインで説明会を実施している大学院も多く、実際の雰囲気や求めている人物像がかなり具体的に見えてきます。先生と直接話せるほぼ唯一のチャンスなので、少なくとも研究したい内容イメージを持って参加すると、有意義な質問も可能だと思います。
