NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が捉えた銀河の最新映像が、Instagramで大きな話題を呼んでいます。投稿は記事執筆時点で68万3000件を超える“いいね”を記録。コメント欄には「本当に宇宙なの?」「宝石箱みたい」「色が美しすぎて現実感がない」といった驚きの声が集まっています。
宇宙望遠鏡が捉えた「渦巻銀河」の中心部がすごすぎた
2026年5月7日付で公開されたのは、地球から約4500万光年離れた場所にある渦巻銀河「メシエ77(M77)」の最新画像。くじら座の方向に位置しています。
画像には、渦巻くガスや塵、輝く星団、そして銀河中心に存在する超巨大ブラックホールのエネルギーまでが映し出されており、その幻想的な姿がSNSで一気に拡散されました。
今回の画像で特に注目されているのが、銀河中心部の圧倒的な明るさです。
M77の中心には、太陽の約800万倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが存在しています。ブラックホールの周囲では大量のガスが高速で引き寄せられ、激しく衝突。その結果、超高温になったガスが強烈なエネルギーを放出し、銀河全体を上回るほどの明るさを生み出しているのです。簡単に言えば、銀河の中心で超巨大なエネルギーが放出され続けているような状態です。
画像では、青く渦巻くガスや塵の流れ、オレンジ色に輝く泡のような構造まで鮮明に確認できます。このオレンジ色の部分は、新しい星が大量に誕生しているエリア。天文学では「スターバースト領域」と呼ばれます。
さらに銀河の中心には、全長6000光年規模の巨大な“棒状構造”も浮かび上がりました。この構造は通常の可視光では見えにくく、JWSTの赤外線観測能力によって初めて、ここまで詳細に確認できたといいます。
NASAによると、M77は特に研究が進んでいる銀河の一つ。1780年に発見されて以来、長年観測されてきましたが、今回のJWST画像は“これまでで最も鮮明な観測画像の一つ”ともいわれています。
なぜ光が6本伸びている? 実は望遠鏡の特徴だった
画像を見て気になるのが、中心部から放射状に伸びるオレンジ色の光。実は、この光は「回折スパイク」と呼ばれるもので、望遠鏡の構造によって生まれる光学現象です。
非常に明るい天体を観測すると、光が望遠鏡内部の構造物の周囲でわずかに曲がり、放射状の線のように見えることがあります。つまり、この不思議な光もまた、JWSTならではのサインというわけです。
さらに今回の画像では、銀河を包み込む巨大なガスのリングや、触手のように伸びるフィラメント状の構造まで確認されました。その見た目から、M77は“イカ銀河”というユニークな愛称でも呼ばれています。

