栃木県上三川町の民家に5月14日朝、4人組の強盗が侵入し、住人の富山英子さん(69)が殺害され、息子2人もケガを負った強盗殺人事件。いずれも16歳の4人の実行犯は犯行中に通信アプリの電話で無職の夫婦、竹前海斗(28)、美結(25)の両容疑者から指示を受けていたことが県警の調べでわかった。
事件当日、現場へ向かう高速道路のサービスエリアで会った
これまでの調べでは、事件翌日に逮捕された2人目の少年が竹前夫婦からの指示で他の3人の少年を集めていた疑いが出ている。
「事件当日に現場付近で発見され逮捕されたAが、元同級生のBに言われて事件に関与したと供述し、Bとほか2人の少年、竹前夫婦の逮捕に結びつきました。
竹前夫婦はまずBに犯行グループ集めを指示し、3人を連れ出したBと竹前夫婦は事件当日、現場へ向かう高速道路のサービスエリアで会ったとみられます。
竹前夫婦は横浜市在住。他の4人も全員神奈川県内に住んでいますが、6人が一堂に顔を合わせたのはこの時が初めてのようで、竹前夫婦は4人に現場の情報や犯行手順を指示した可能性があるとみられます。
その後4人は竹前夫婦が提供した高級車で現場へ向かい、竹前夫婦は栃木県内の別の場所に移動した模様です」(社会部記者)
「ゴボウ御殿」と呼ばれた富山さんの自宅は高さ2メートル近い塀に囲まれているが、その一角に足跡が残っており、4人は塀を乗り越えて侵入したとみられる。富山さんはバールのようなもので殴られた上、全身を20か所前後メッタ突きされて殺害され、長男と次男も襲われ負傷した。
いつもおとなしくしている白色の老犬が…
近所の男性はその朝のことを、こう述懐する。
「私の家の敷地内を、目出し帽をかぶった黒ずくめで鎌のようなものを持つ男が歩いていました。声をかけると何かゴニョゴニョと聞き取れない返事をしたんだけど、そいつは去り際に大きな声で『頑張ってきます』と言ったんですよ。引き留めて根掘り葉掘り聞いていたら、私も危なかったのかなと思うとゾッとします」(#2)
「竹前夫婦は車の他にバールなどの凶器も4人に渡したとみられ、4人の中からは竹前夫婦から『やらなければ家族を殺す』と言われた、との供述も出ています。Bを通じ他の3人も夫婦は少年たちの身元を知ることができたので脅して締め付けた可能性があります」(同)
富山さんを巡っては近所の次男宅で窃盗事件が起き、近所で不審者や不審車両の通報が相次いでいた。今月7日には盗難ナンバープレートを付けた車に乗っていた41歳の男が近所で捕り物の末、盗品等保管容疑で逮捕されている。
県警は、4人が襲う前に別のグループが富山さん方の事情を探り、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)組織内“ネットワーク”を通じてその情報が竹前夫婦に伝えられていなかったか、慎重に調べている模様だ。
そして富山さんの自宅ではもう一つ奪われた命があった。近隣住民が話す。
「富山さん宅の前にあるゴボウの作業をする作業場で、いつもおとなしくしている白色の老犬が飼われていました。最近は住み込みの人が朝晩散歩させていました。私も犬を飼っているので散歩中に会うこともありましたが、ウチの犬が反応してもまったく吠えない優しい犬です。事件後、その犬を見なくなったんです」(住民)
この犬は事件後、死亡しているのを県警が発見していた。
「県警は4人組が侵入直後に犬を殺害したとみて動物愛護法違反容疑も視野に調べを進めています」(社会部記者)

