「勝ったと思ってた」――「THE SECOND〜漫才トーナメント〜2026」優勝発表直後、小林が漏らした「なんでや!」の真意とは。SNSで話題となった「優勝したくない説」について、金属バット本人たちを直撃した。(前後編の後編)
「勝ったと思ってた」 優勝発表直後に漏れ出た「なんでや!」
— 1回戦のヤングさんに勝って、次はタモンズさんとの対戦でした。やはり2回戦は盟友ヤングさんの魂まで背負っていらっしゃったのでしょうか。
友保 ヤングを入れ込んでましたね。体内に。それがエモさ。ヤングの代わりに俺たちが「亀」(ヤングが経営する「ライブ喫茶 亀」)を背負う。最高のエモさをまた食卓に提供できたのではないでしょうか。フレッシュなエモさ。
—亀を背負う、亀仙人みたいでエモいです。
友保 (無視して)俺ね、ずっと安部さんの一言が頭の中をぐるぐるしとったんですよ。俺が「安部さん今日、目線がまっすぐですね」言うたら「俺コツ見つけたんよ。あのな、(相方の)大波のこと見とったらいけるんよ」。俺その一言がずっと頭ん中ぐるぐるまわってました。
—あとやはりタモンズさんとの一戦の後の座り込み。あれもエモかったです。
友保 なんかピクニックみたいなね、エモいですよね。それまで戦ってたやつらがすぐピクニックしてんで。もう戦いが終わったらノーサイド。ノーサイド漫才師。THE SECONDってやっぱエモいですね。
—世間ではM-1がエモいと思われがちですが、THE SECONDのエモさは哀愁があります。
友保 まあね、 M-1のMはエモいのM(エム)という説もありました。ただ本当にエモいのはTHE SECONDです。いや、「THE SECOND 2026」です。
—トットさんの優勝が決まった時、小林さんが後ろで「なんでや!」という声が、2回ほどテレビの音声にもかすかに入っていました。あの「なんでや!」はどういう意味だったのでしょうか。
小林 勝ったと思ってたんで。
友保 お前それ言えていいな。俺すぐ(後輩の)黒帯に囲まれてたんで。「なにやってんすか!?」って。
—小林さんは事前の大会インタビューでも「優勝します」っておっしゃっていましたもんね……。そこずっと信じてやってこられた。
小林 勝利を信じてましたよ。トットさんの点数が出てからCM一回挟んだじゃないですか。あそこでCM挟むってことはもう勝ったんだと思いました。
友保 例年通りや(笑)。しかし、泣いてなかったなぁトットさん。
小林 泣いてなかった。
友保 あのCMの時、一昨年はガクテンソクの奥田さんが泣いてたんですよ。CM中に泣きやんだ。トットさんも泣くんかなと思ったら泣かんかった。
—なぜだと思いますか?
友保 勝ったと思ったんでしょう(笑)。
「優勝したくない説」を本人たちにぶつけてみた
—決勝後、トットさんとは何かお話されましたか?
友保 トットさん「さあ風俗行って無茶苦茶しよ〜」って言ってましたね。「全裸ピラミッドでシャンパンタワーや」って言ってました。「よっしゃ、よっしゃ全裸シャンパンタワーや」って。
小林 やりたなんねんな〜。
友保 ちっちゃい声でね。
—おっしゃってないと思うんですけど、トットさんのどちらが?
友保 どちらもです。
小林 「会場を押さえろ」って。
友保 「いつもの治安の悪いバーに行くで〜」って。
—お二人は「全裸シャンパンタワー」ができなかったということになりますね。
友保 やっぱりおかしいですよね。どう考えても。今年優勝してるはずだったんですよ。
小林 トットさんに一応ダメ元でお願いしたんですけど、12万円ぐらいはくれって言ったんですよ。
友保 あかんて?
小林 「ありえんこともない額やな」と。
友保 ケチやな、チャンピオン。俺だったらポンとあげるけどな。ただ俺はチャンピオンやないからあげられへんけどな。チャンピオンならポンとあげな、普通な。
—1つ確認したいんですけど、毎年優勝しようと思って出てらっしゃるんですよね?
友保 ちょっと、目ぇ見てください俺たちの。マイクへ向かう時の目を見てください。ずっとトロフィーのこと見てるでしょ? ネタ中もちらちら見てましたでしょ?
小林 トロフィーどこにあったの。
友保 トロフィー欲しいなぁの顔してたでしょ。
—今年で本戦出場4回目でしたしね。
友保 6回目くらいの気分でしたね。
—レギュラー番組ですからケータリングのメニューから、タイムスケジュールまで完璧に把握してると思いますが、それを初出場にしてテレビ初出演のヤングさんに教えてあげたり?
友保 THE SECOND、実家のような安心感。それもエモい。ヤングにもの教えるようになった。今までずっと教えてもうてたのに。
小林 「ライブ喫茶 亀」のトイレの場所とか教えてもうてたな。
友保 「ここいったら床抜けるよ」とかな。伝承ってことですよね。
—伝承?
友保 こうして受け継がれていく。THE SECONDの伝承。俺らが鳩なら伝書鳩。
小林 鳩ならな。
—SNSの反応を見ると「金属バット優勝したくない説」「優勝してTHE SECOND卒業したくない説」が出てるんですよ。
友保 愚か者め。とんでもない薮にらみですよ。
小林 そんなわけない、というかそんなやつおらん(笑)。
—毎年出場して劇場の単価をちょっとずつ上げる作戦なのではといった考察もありました。
友保 アホ! 優勝したらもっと一気に上がんねん!
小林 東野さんでも出続けたないわ(笑)。

