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「最近の若い子は席も譲れない」と言われた朝、本当は熱があった私が立ち上がった話

「最近の若い子は席も譲れない」と言われた朝、本当は熱があった私が立ち上がった話

ドア際で揺れる30分

譲った席の前に立っているのは気まずく、私はそのままドア付近まで移動して、つり革に掴まりました。電車の揺れに合わせて視界がぼやけていきます。頭の中では、譲るのが当たり前という気持ちと、ひとこと声をかけてくれてもよかったのにという気持ちがぐるぐる回っていました。本当に気づかなかっただけなのに。今日はずっと立っていられないかもしれないのに。それでも、譲ったことは間違っていないと自分に言い聞かせました。降車駅までの30分が、いつもの倍くらいに長く感じました。

そして...

ようやく降車駅に着き、ふらつきながらホームに降りました。改札に向かおうとしたとき、後ろから「あの」と呼びかけられました。振り返ると、さっきのお年寄りの女性が立っていました。 「こっちこそごめんね」 そう言って、深く頭を下げてくれたのです。私は「いえ……」と返すのが精一杯でした。譲ってよかった、と思いました。同時に、あの一言がなければ、私はもっと素直にうなずけたのに、とも思いました。譲るのも、譲ってもらうのも、ひとことの掛け方ひとつで気持ちが変わってしまうのだと、改めて気づいた朝でした。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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