尊敬するボクサーはマイク・タイソン
――プロデビューは高3ですよね? 育ち盛りでその減量はキツイ……。
空腹で体を動かせないから体育は全部見学です。弁当の時間も減量で食べることができないので、ひたすらみんなを睨んでました(笑)。
――怖い(笑)。
高3の5月にやったプロデビュー戦はドローだったんですが、2ラウンド目で拳が折れちゃって2日後の学校の定期テストは腕を吊りながら受けました。
ちょっとこれじゃ普通の学校に通いながらボクシングをやるのはムリだなと思い、高3の夏に通信制に切り替えて週1で学校に通いながら試合に出てました。
――減量苦がありながらも東日本スーパーライト級新人王で決勝へ進出。しかし、そこで初のKO負けをしてしまいます。
人生初の負けでしたし、ショックでしたよ。
これから本気で強くなりたいなら、食べたいとか遊びたいって欲を全部捨てなきゃいけない。だから、一回ボクシングを辞めて、やりたいと思ったことを今のうちに全部やっておくことにしたんです。
好きなものを食べて、バイトして車とバイクの免許を取って、当時の彼女と遊び行って、友達と朝までカラオケして。学校はちゃんと卒業したしトレーニングは続けてましたけど、1カ月で16キロは太りましたね(笑)。
――青春を謳歌してますね。
それである日、もうやりたいことがなくなったんで、LINEを全部消して会長のところに行って「すみません、もう一度やらせてください」と。
――最終的に体重はどのくらいになったんですか?
86キロくらいですね。会長の言うとおりウェルター級(66キロ以下)に転向しても20キロ落とさなきゃいけないから、それから2年はひたすら減量と練習の日々。会長から言われたことを全部やって、練習量はスーパーライト時代の2倍以上になってました。
――そして、全日本ウェルター級新人王に。竜虎選手の強みは?
パンチ力でしょうか。小学生の頃からどうやったら強く打てるかは意識して練習してきたし、中学生から今までも勝ち試合は全部KOなのでそこが自分の一番の魅力だと思います。
――目標とするボクサーは?
マイク・タイソンです。自分より20センチも背が高くて体重も重い相手選手を平気で倒すから、見てて面白いんです。
それにパンチ力ばかりに注目されるけど、ステップもうまいしテクニックもある。パンチを当てる技術やコンビネーションも持っているから、YouTubeで試合を見ていても参考にしている部分は多いです。
――研究のために昔の試合動画をよく見る?
そうですね。今のボクシングはアマチュアあがりの選手が主体でみんなテクニックがスゴイんですけど、昭和のボクシングは不良が成り上がるって感じで見てて熱くなるんです。
僕自身も、そういう闘争心溢れるスタイルで闘いたいです。
――名前負けしないファイトスタイルですね。6月10日には後楽園ホールでマーロン・パニアモーガン(31=フィリピン)戦が決まっていますが、最後にボクシングファンにメッセージをお願いします。
KOを見たい人は僕の試合を見に来てください!
後編では、その渡嘉敷会長を交えた師弟インタビューをお送りします!
取材・文/武松佑季 撮影/矢西誠二

