予定のない土曜日に送ったメッセージ
布団に転がったままスマホを開きました。彼には昨晩のうちに「今日は何もしないでゴロゴロする」と送ってあって、彼も「了解、ゆっくりしなよ」と返してくれていました。
ところが昼を過ぎてみると、思いのほか暇を持て余しています。録画したドラマも、読みかけの本も、なんとなく気が乗りません。窓の外は気持ちよく晴れていて、こんな日に家でゴロゴロしているのがもったいない気もしてきました。
気付けば彼にもう一通、メッセージを送っていました。「やっぱ暇」。それだけ書いて送信ボタンを押したのは、午後12時55分のことでした。
「知ってた」というひとこと
彼の返信はすぐに届きました。画面に表示された文字を見て、私は布団の中で動けなくなりました。「知ってた」。
それだけ。
予想されていた、ということなのでしょう。確かに私は前にも「暇」「会いたい」と急に送ることがありました。でも、「知ってた」と返された瞬間、自分が彼にとってすっかり読まれ切った存在になってしまったように感じたのです。「迎えに行くよ」でも「どっか出かける?」でもない、ただの「知ってた」。私の暇は彼の想定の範囲内で、わざわざ何かをする必要のないものなのだと、はっきり線を引かれた気がしました。
