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「絶対に勝てる」震える手で掴んだ原点から12年。パラフェンシング加納が目指す高み

「絶対に勝てる」震える手で掴んだ原点から12年。パラフェンシング加納が目指す高み

練習拠点のサウナが交流場所

単種目の世界選手権とは異なり、多種多様なアスリートが集う総合大会。そこでは、他競技の選手たちとの強いつながりやチーム感も得られそうだ。

加納: アジアパラやパラリンピックのような総合大会は、他競技の選手からもいい刺激をもらえますね。「あの競技の選手がメダル第1号を獲った」などのニュースが飛び交うので、「自分も負けてられない、絶対にメダルを獲るぞ」という気持ちがより一層強くなります。

選手村では、みんなが人生をかけて戦っているのが表情一つで伝わってくるんです。パリ大会のときも食堂やトレーニング室で一緒になりましたが、なかにはすごく深刻な顔をして落ち込んでいる若い選手もいて。僕は年齢的にも上の方なので、そういう姿を見ると放っておけないんですよね。

とくに視覚障がいの選手はこちらに気づきにくいこともあるので、僕から積極的に声をかけて励ますようにしています。「全然ダメでした……」と落ち込んでいたら、「いや、大丈夫!次いけるよ!」と。

普段からナショナルトレーニングセンターのサウナとかで「合宿頑張ってください」と声をかけ合っているような若い選手たちと、現地でもそうやって励まし合える。そこが、日本チームが一つに結束できる総合大会ならではのよさだなと感じます。

ワールドカップで悲願の金メダルを手にしたとき、涙はロサンゼルスまで取っておこうと心に決めた。普段はフェンシングについて悩み抜くこともあるという加納だが、大事な試合の前こそ「しっかり睡眠をとり、最高のコンディションで臨むこと」の重要性を説く。それこそが、格上の相手を破る最大のカギだと考えているからだ。周囲の人とのつながりを大切にする人柄と、飽くなき探求心を武器に、アジアパラ、そしてロサンゼルスの舞台で最高の輝きを放ってくれるに違いない。

2028年のロサンゼルス大会では自身初のメダル獲得に挑む

text by Asuka Senaga
photo by Hiroaki Yoda

配信元: パラサポWEB

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